官報によると、福島県猪苗代町に本拠を置く旅館業の「有限会社田村屋旅館」は、6月19日付で福島地方裁判所会津若松支部より破産手続開始決定を受け、倒産したことが明らかになった。
1886年(明治19年)に創業の同社は、同町・沼尻温泉にて客室数40室・収容人数250名の温泉旅館「田村屋旅館」を運営し、当地最大規模を誇る老舗旅館として知られていた。しかし、東日本大震災や原発事故の影響で客足が大幅に落ち込み、新型コロナウイルス感染症の影響による客数減も重なり資金繰りが悪化したため、2020年3月6日付で民事再生法の適用を申請していた。
その後、民事再生手続による再建を目指したものの、支援スポンサーが決まらず再建の道が閉ざされたため、事業継続を断念し今回の措置に至った。
負債総額は約4億2000万円の見通しだ。
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