信用調査会社の帝国データバンクによると、愛知県南知多町に本拠を置く旅館業の「株式会社南知多観光ホテル大新」は、8月5日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任した上で自己破産申請の準備に入ったことが明らかになった。
同社は1951年に創業し、愛知の南知多内海温泉で「南知多観光ホテル大新」を運営していた。客室数16室の温泉旅館として、海の幸を使った料理や天然温泉が人気を集めていた。
しかし、施設・設備の老朽化に伴い客数が減少する中、新型コロナウイルス感染症の影響による事業環境の悪化が重なった。さらに、過去の設備投資による借入金が資金繰りを圧迫し、これ以上の事業継続が困難と判断した結果、今回の措置に至ったという。負債総額は約3億5000万円に上る見通しだ。
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