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大学生の就職内定率72.9%に減少 依然厳しい就職環境

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厚生労働省と文部科学省の最新調査によれば、令和7年3月に卒業予定の大学生の就職内定率は72.9%となり、前年同時期と比べ1.9ポイントの減少を示した。これは、現在の新卒者を取り巻く厳しい雇用環境を反映したものであり、政府は就職支援の強化に努める方針であるが、学生にとって就職活動は一層の困難が予想される。

大学生の就職内定率は文系・理系ともに下降した。文系は2.2ポイント低下の72.8%、理系も0.6ポイント低下の73.1%となっている。国公立大学は0.7ポイント減少し71.4%、私立大学は2.3ポイント減少の73.3%である。文部科学省は「景気の不安定さがこの減少に影響している可能性がある」と見解を示している。

短期大学の就職内定率は前年同期比で2.4ポイント増加し42.3%となったが、高等専門学校は91.4%で0.4ポイント、専修学校(専門課程)は51.8%で1.1ポイントの減少が見られた。高等専門学校や専修学校の内定率低下については、企業の選考基準の変化や業界需要の低迷が影響していると考えられる。

以下の表に令和7年3月卒業予定者の就職内定率の概要をまとめた。

区分就職内定率(前年同期比)
大学全体72.9%(▲1.9ポイント)
国公立大学71.4%(▲0.7ポイント)
私立大学73.3%(▲2.3ポイント)
短期大学42.3%(+2.4ポイント)
高等専門学校91.4%(▲0.4ポイント)
専修学校(専門課程)51.8%(▲1.1ポイント)
大学等全体70.8%(▲1.5ポイント)
大学等+専修学校68.8%(▲1.4ポイント)

男女別内定率

区分男子女子
大学全体71.5%(▲2.4)74.5%(▲1.3)
国公立大学68.7%74.3%
私立大学72.2%74.6%

文理別内定率(大学)

区分就職内定率(前年同期比)
文系72.8%(▲2.2ポイント)
理系73.1%(▲0.6ポイント)

地域別内定率(大学)

地域就職内定率(前年同期比)
関東83.6%(+0.8ポイント)
その他(全体平均を下回る傾向)

地域別では関東地区が内定率83.6%で最も高く、前年同期より0.8ポイントの上昇を記録したが、他の地域は低迷しており、全体の平均を押し下げる結果となった。特に関西地方は前年比で減少し、全国的に依然厳しい就職状況である。

男女別の内定率では、男子大学生が前年同期比2.4ポイント減少の71.5%、女子大学生は1.3ポイント減少の74.5%であった。とくに男子の減少が顕著で、国公立大学では男子が68.7%、女子が74.3%、私立大学では男子が72.2%、女子が74.6%となり、大学の種別によっても内定率に差が生じている。

厚生労働省と文部科学省は、新卒応援ハローワークと大学等の就職相談員との連携を強化し、キャリアコンサルタントなどの専門職を通じた支援に注力する方針を示している。 #就職 #ビジネス

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