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ユニバーサル、業績見通しを大幅下方修正 主力製品の販売遅延とVIP顧客減少が直撃

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株式会社ユニバーサルエンターテインメント(東証スタンダード・コード6425)は14日、2024年12月期の通期連結業績および期末配当予想の大幅な修正を発表した。同社は、遊技機事業で主力タイトルの販売時期が当初予定からずれ込み、フィリピンにおける統合型リゾート(IR)事業ではVIP客の減少に見舞われたことで収益が低迷している。

修正後の業績見通しでは、売上高は従来予想の2000億円から1260億円へ37.0%減、営業利益は360億円からわずか20億円にまで減少するとされている。さらに、経常利益は△87億円、親会社株主に帰属する当期純利益も△183億円と赤字へ転落。1株当たりの当期純利益も△236.15円と大幅な赤字見込みだ。

項目前回予想今回修正予想増減額増減率(%)前期実績(2023年12月期)
売上高200,000百万円126,000百万円△74,000百万円△37.0%178,995百万円
営業利益36,000百万円2,000百万円△34,000百万円△94.4%30,480百万円
経常利益20,000百万円△8,700百万円△28,700百万円38,080百万円
親会社株主に帰属する当期純利益19,600百万円△18,300百万円△37,900百万円28,439百万円
1株当たり当期純利益252.93円△236.15円367.04円
配当予想第2四半期期末合計
前回予想(2024年8月8日)30円00銭60円00銭90円00銭
今回修正予想0円00銭30円00銭30円00銭
前期実績(2023年12月期)40円00銭0円00銭40円00銭

同社によれば、下期に複数の遊技機タイトルを市場投入する計画だったが、主要タイトルの販売が遅れたことが響き、期待していた収益確保が困難な状況に陥っている。また、フィリピンのカジノ市場では、VIP顧客の利用が落ち込み、IR事業での収益も想定を下回った。これにより、全体としての収益力が低下し、業績予想の下方修正に至ったという。

業績の悪化に伴い、2024年12月期の期末配当も無配とすることが決まった。年間配当は当初予定の1株あたり60円から半減し、30円にとどまる。同社は「業績予想の大幅修正は残念ではあるが、現時点の事業環境を踏まえた現実的な判断である」としている。 #業績 #ビジネス

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