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フィスコ、特別損失3億6100万円を計上 暗号資産の低迷響き業績予想を下方修正

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株式会社フィスコ(東証グロース市場・コード3807)は14日、2024年12月期第3四半期において、投資有価証券の評価損361百万円を特別損失として計上する見込みであると発表した。この影響で通期の業績予想も大幅な下方修正を余儀なくされた。

フィスコの主力である情報サービス事業と暗号資産事業での収益増加策が不発に終わり、同社が保有する暗号資産「フィスココイン(FSCC)」の市場低迷が重くのしかかった形だ。

フィスコは当初、FSCCの経済圏拡大により情報サービス事業の収益向上を見込み、暗号資産による収益増を計画していた。しかし、FSCCの普及が伸び悩んだうえ、暗号資産市場全体の下落に伴う評価減が発生。情報サービス事業では約260百万円、暗号資産・ブロックチェーン事業では約60百万円の売上不足により、通期売上高は857百万円と、前回予想を大幅に下回る見込みだ。

項目詳細
特別損失投資有価証券の評価損 361百万円を計上予定
通期売上高予想857百万円(前回予想より320百万円減少)
営業利益△332百万円(前回予想より382百万円減少)
経常利益△331百万円(前回予想より381百万円減少)
当期純利益△503百万円(前回予想より549百万円減少)
修正理由– 情報サービス・暗号資産事業での収益増加策未達
– FSCCの経済圏拡大が難航
– 暗号資産の市場価格低迷で評価減
保有暗号資産の状況2024年9月時点で評価額は21百万円、来期業績に影響は少ない見込み
コスト削減策下半期に90百万円の削減完了
経営資源の再配分IRコンサルティングサービス分野に集中、顧客獲得進展
黒字化達成部門情報サービス事業および暗号資産を除く部門
今後の方針コスト削減と経営資源集中で早期収益回復を目指す

利益面でも、営業損失が332百万円、経常損失が331百万円、当期純損失が503百万円に達する見通し。さらに法人税等調整額160百万円の負債取崩しを行うものの、損失の補填には至らない。なお、保有する暗号資産の評価額は2024年9月時点で21百万円に減少しており、来期の業績には大きな影響を与えない見通しだ。

収益改善策としてフィスコは、下半期に90百万円規模のコスト削減を実施。併せて、成長が期待されるIRコンサルティング分野に注力し、フィスコ企業調査レポートによる顧客獲得が年間100件ペースで進行中だ。これにより、情報サービス事業と暗号資産を除く他部門では黒字化を達成したという。

フィスコは今後もコスト削減を継続し、主力事業に経営資源を集中させて早期の収益回復を図る方針だ。 #暗号資産 #ビジネス #業績

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