MENU
アーカイブ
カテゴリー
岡山発の経済・政治ニュースメディア

米国の格安航空会社「スピリット航空」が米破産法11章を申請 負債約1兆5500億円

記事内のリンクには広告が含まれている場合があります。
素材 - 実際とは異なる場合があります。

アメリカのフロリダ州を本拠とする格安航空会社「スピリット航空」が11月18日、ニューヨーク州連邦破産裁判所へ米破産法第11章(日本の民事再生法に相当)を申請したことが明らかになった。債権者主導の再建に向け、経営再建を図る。

スピリット航空は1964年に創業し、1983年から「チャーターワン航空」として航空事業に参入。1992年に現行の「スピリット航空」に改称し、拠点をデトロイトに置きつつ観光需要の高い路線を中心に業績を拡大してきた。現在までに、北米やカリブ海、ラテンアメリカなど計91都市へと路線を拡大し、214機の航空機を保有するまでに成長を遂げている。

しかし、2020年からの新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、観光業全体が低迷するなかで同社の売上は急減。パンデミック後に需要は徐々に回復したものの、機材の維持管理費や燃料費の高騰に加え、インフレによる人件費増加も重なり、スピリット航空の財務状況は悪化の一途を辿った。経営を立て直すべく他の航空会社による買収を受け入れたが、その交渉は合意には至らず破談。さらに、別の大手航空会社との合併交渉も最終的には不調に終わり、経営不安が深刻化した。

項目内容
会社名スピリット航空(Spirit Airlines)
本拠地アメリカ合衆国フロリダ州
破産法申請日2024年11月18日
破産法米破産法第11章(日本の民事再生法に相当)
創業年1964年
航空事業参入年1983年(「チャーターワン航空」として)
商号変更1992年、現商号「スピリット航空」に改称
主な拠点デトロイト(拠点を中心に観光路線を展開)
路線数91都市
航空機保有数214機
経営悪化の要因新型コロナウイルスによる売上減少、コスト増加(燃料費、人件費など)
これまでの対策他社による買収および合併交渉を実施するも破談
再建方法債権者主導での経営再建を目指す
負債総額10億ドル~100億ドル(約1550億円~1兆5500億円)
備考コロナ禍で経営難に陥った他の航空会社と同様、再起には厳しい見通し

関係者によると、同社は今回の法的措置を通じて負債の整理と経営の立て直しを図る予定であり、債権者からの協力も得て運航の継続を目指している。裁判所に提出された書類によれば、スピリット航空の負債総額は10億ドルから100億ドル(約1550億円~1兆5500億円)に達するという。

アメリカでは、大手航空会社の破産申請は過去にも多く見られ、コロナ禍で経営難に直面した複数の企業が再建計画を余儀なくされたが、格安航空としての再起は一層厳しい見通しだとされている。 #米国 #アメリカ #フロリダ州 #Florida #倒産 #破産

素材 - 実際とは異なる場合があります。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

記事を拡散
目次