双葉電子工業株式会社は11月20日、連結子会社である双葉モバイルディスプレイ株式会社に対する債権の一部、2,152百万円の放棄を決定したと発表した。この措置は、同子会社の解散方針に基づくもので、来期決算において特別利益として781百万円の戻入益を計上する見込みだ。
双葉電子は2023年6月、国内における有機ELディスプレイ生産の終了と、関連子会社の解散を決定していた。これに伴い、債権放棄を含む資産の整理が進められていたが、今回、債権放棄額が確定し、取締役会で承認された。同子会社は茨城県北茨城市に拠点を置き、代表清算人には田邊宏氏が就任している。
項目 | 内容 |
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会社名 | 双葉電子工業株式会社 |
発表日 | 2024年11月20日 |
債権放棄対象 | 双葉モバイルディスプレイ株式会社 |
対象債権の金額 | 2,152百万円 |
債権放棄の理由 | 2023年6月に決定した有機ELディスプレイの国内生産終了および製造子会社解散に基づく |
代表清算人 | 田邊 宏 |
貸倒引当金の戻入益 | 781百万円(2025年3月期に特別利益として計上予定) |
連結決算への影響 | 会計処理の消去により連結損益に影響なし |
財務戦略 | 財務体制の改善と経営の安定を図るための措置 |
双葉電子は2024年3月期までに、すでに貸倒引当金として2,933百万円を計上している。このうち、今回の債権放棄分に対応する781百万円を2025年3月期の個別決算にて特別利益として戻入益に計上する計画だ。ただし、連結決算上の影響は、会計処理により消去されるため発生しない。
債権放棄により、双葉電子は財務体制の改善と経営の安定を目指す構えだ。 #業績 #ビジネス