学友商業日報 – 第283号 <学友商業日報社>
政治・経済
三菱UFJ銀行、元行員による貸金庫窃盗発覚 信頼揺るがす不祥事で謝罪と補償へ。損害十数億円
三菱UFJ銀行(半沢淳一頭取)は22日、同行元行員が貸金庫から顧客の資産を窃取するという不祥事が発覚したことを明らかにし、謝罪声明を発表した。同行は「信頼を揺るがす深刻な事態」として、全顧客の不安を払拭し、信頼回復に向けた対応を最優先で進める考えを示した。
元行員による窃取は、練馬支店(旧江古田支店含む)および玉川支店の2店舗で行われており、元行員は既に行為を認め懲戒解雇された。2020年4月から2024年10月までの4年半にわたって行われたこの行為により、該当支店の顧客約60名が被害を受け、被害総額は十数億円に上るとされる。被害の範囲や詳細は現在も調査中だが、被害額は元行員の供述に基づいており、事実確認が進められている。
項目 | 内容 |
---|---|
事案 | 三菱UFJ銀行元行員が貸金庫から顧客資産を窃取 |
発覚日 | 2024年10月31日 |
該当支店 | 練馬支店(旧江古田支店を含む)、玉川支店 |
実行期間 | 2020年4月~2024年10月の約4年半 |
被害状況 | 顧客約60名が被害、被害総額は十数億円 |
窃取方法 | 元行員が貸金庫管理の職務を悪用し、無断で開扉して資産を窃取 |
対応状況 | 元行員を懲戒解雇処分、外部弁護士協力のもと全支店で緊急点検を実施 |
再発防止策 | 対策本部を設置し、原因究明と再発防止策の検討を進行中 |
問い合わせ専用窓口 | 練馬・玉川支店で貸金庫取引のある顧客向け:0120-445-133、その他の顧客向け:0120-566-233 |
窓口受付時間 | 平日・土日祝日 午前9時~午後5時 |
銀行の姿勢 | 信頼回復を最優先とし、顧客への補償対応と再発防止に全力で取り組む姿勢 |
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双葉電子、債権2.1億円を放棄 連結子会社の清算で特別利益計上へ
双葉電子工業株式会社は11月20日、連結子会社である双葉モバイルディスプレイ株式会社に対する債権の一部、2,152百万円の放棄を決定したと発表した。この措置は、同子会社の解散方針に基づくもので、来期決算において特別利益として781百万円の戻入益を計上する見込みだ。
双葉電子は2023年6月、国内における有機ELディスプレイ生産の終了と、関連子会社の解散を決定していた。これに伴い、債権放棄を含む資産の整理が進められていたが、今回、債権放棄額が確定し、取締役会で承認された。同子会社は茨城県北茨城市に拠点を置き、代表清算人には田邊宏氏が就任している。
項目 | 内容 |
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会社名 | 双葉電子工業株式会社 |
発表日 | 2024年11月20日 |
債権放棄対象 | 双葉モバイルディスプレイ株式会社 |
対象債権の金額 | 2,152百万円 |
債権放棄の理由 | 2023年6月に決定した有機ELディスプレイの国内生産終了および製造子会社解散に基づく |
代表清算人 | 田邊 宏 |
貸倒引当金の戻入益 | 781百万円(2025年3月期に特別利益として計上予定) |
連結決算への影響 | 会計処理の消去により連結損益に影響なし |
財務戦略 | 財務体制の改善と経営の安定を図るための措置 |
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株式会社すららネット、通期業績予想を下方修正 売上高は微減も利益面で上回る見通し
株式会社すららネット(東証グロース:3998)は11月21日、同日開催の取締役会において2024年12月期の通期連結業績予想を修正することを決定し、発表した。修正の背景には、受託開発事業の案件延期による売上高の減少と、eラーニング事業における人件費やコスト削減の影響があるとされる。
今回の修正によれば、売上高は前回予想の1,954百万円から1,944百万円と微減する見通し。一方で、営業利益は160百万円から186百万円、経常利益は167百万円から192百万円にそれぞれ増加が予想されており、採用計画の見直しによる人件費削減や、事業コストの見直しが利益改善を後押ししている。
業績予想
項目 | 前回発表予想 | 今回修正予想 | 増減額 | 増減率 (%) | 前期通期実績 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 1,954百万円 | 1,944百万円 | △9百万円 | △0.5 | 2,145百万円 |
営業利益 | 160百万円 | 186百万円 | 26百万円 | 16.5 | 387百万円 |
経常利益 | 167百万円 | 192百万円 | 24百万円 | 14.6 | 392百万円 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 88百万円 | 37百万円 | △51百万円 | △57.9 | 304百万円 |
1株当たり当期純利益 | 13.60円 | 5.72円 | – | – | 46.30円 |
修正の理由
受託開発事業の案件が来期に延期されたことにより売上高は減少。一方で、eラーニング事業における人件費削減やコスト見直しが功を奏し、営業利益・経常利益は上方修正となった。また、特別損失の見通し数値を精査した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は下方修正される見込み。
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倒産
<大口倒産>桜観光タクシー、長野地裁で破産手続き開始 競争激化と燃料高に屈す
長野県長野市に本社を置く老舗タクシー会社「桜観光タクシー株式会社」が、11月20日付で長野地方裁判所から破産手続きの開始決定を受け、倒産したことが明らかになった。
1962年創業の同社は、地域密着型のサービスを展開し、観光地としての長野を支える存在だった。最盛期の1999年には売上高約7億円を記録し、長年にわたり地元で高い評価を得ていたが、厳しい市場環境を前に苦境に立たされた。<負債6億5000万円>
詳細 : 桜観光タクシー、長野地裁で破産手続き開始 競争激化と燃料高に屈す
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石川県野々市市の「株式会社大同エンジニアリング」に破産手続開始決定。11月13日付
石川県野々市市に本社を置く「株式会社大同エンジニアリング」は、11月13日付で金沢地方裁判所より破産手続開始の決定を受け倒産したことが明らかになった。
福井県福井市の「株式会社Fe.colle’ction」に破産手続開始決定。11月12日付
福井県福井市に本社を置く「株式会社Fe.colle’ction」は、11月12日付で福井地方裁判所より破産手続開始の決定を受け倒産したことが明らかになった。
大阪府大阪市の「有限会社割烹堂島」に破産手続開始決定。11月12日付
大阪府大阪市に本社を置く「有限会社割烹堂島」は、11月12日付で大阪地方裁判所より破産手続開始の決定を受け倒産したことが明らかになった。
大阪府大阪市の「株式会社サラサホールディングス」に破産手続開始決定。11月12日付
大阪府大阪市に本社を置く「株式会社サラサホールディングス」は、11月12日付で大阪地方裁判所より破産手続開始の決定を受け倒産したことが明らかになった。
2024年11月22日の記事はこちらから
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