鳥取市に本拠を置く金属加工業「有限会社松村精機」が2024年12月24日付で事業を停止し、事後処理を弁護士に一任したことが複数の報道機関の調査で明らかになった。同社は自己破産申請の準備に入る見通しだ。
1972年の設立以来、松村精機はステンレス加工やプレス加工、冷間鍛造加工、金型製造などを手掛け、国内金属加工業界で一定の地位を築いてきた。また、長ネギ用土寄せ機械の開発・販売にも乗り出し、事業の多角化を進めていた。
しかし、近年は主要取引先の撤退や事業縮小の影響で受注が激減。その後も売上の減少が続き、資金繰りが逼迫。事業継続が困難と判断し、今回の措置に踏み切ったとみられる。
調査会社によると、同社の負債総額は約2億1000万円に達する見込み。長年にわたり地域経済に貢献してきた同社の破綻は、地元関係者や取引先に大きな波紋を広げている。
松村精機の今後について、弁護士による事後処理の進展が注目される。 #鳥取県 #鳥取市 #倒産