資金調達「最短4営業日」 カンム、中小企業向け正式版サービスを開始 AI活用で決算書不要に

「バンドルカード」を提供するFinTech企業、株式会社カンム(東京都渋谷区、八巻渉代表)は7日、中小企業向け資金調達サービス「サクっと資金調達」の正式版を提供開始した。AIによる独自審査を導入し、決算書の提出を不要とした上で、最短4営業日という迅速な資金調達を実現。従来のβ版では利用対象が限定されていたが、正式版では収納代行サービスを利用する幅広い事業者にも門戸を開き、利便性を高めた。

カンムは、売上を担保に資金を提供する手法を採用しており、銀行融資に比べ、短期間かつオンライン完結で調達可能な点が特長だ。中小企業が抱える「資金繰り難」の解消に資することを狙う。

正式版への移行に伴い、返済期間を従来の6カ月に加え、12カ月からも選べるようにしたほか、メールアドレスと年商を入力するだけで調達可能額を即座に試算できる機能も追加された。さらに、資金提供までの所要日数をこれまでの7営業日から最短4営業日に短縮するなど、スピード感のある対応を可能とした。

資金調達における迅速性や柔軟性の向上は、飲食店やEC事業者、小売業者など、日々の売上の増減が激しい中小事業者にとって切実なニーズである。カンムはこれまで、β版の提供を通じてEC業者を主な対象としていたが、旅行代理店やアプリ運営者など、様々な業種からの引き合いが寄せられたことを受け、対象範囲を大幅に拡大した。今後は、日常的に使用される会計ソフトや決済プラットフォームとの連携を推進し、利便性の一層の向上を図る構えだ。

八巻代表は「金融サービスが行き届かない領域に光を当て、誰もが簡単に利用できる資金調達手段を提供したい」と意欲を示す。カンムはMUFGグループの一員として、金融の利便性向上を掲げ、従来型の銀行機能の枠を超えたサービス展開を進めており、事業者が日常の売上や決済の延長線上で資金調達を行える環境構築を目指す。2年後には累計3,000社の利用企業を視野に入れるなど、急拡大する需要に応える体制を整えていく方針だ。

同社は、誰でもスマートフォンから即時発行できるVisaプリペイドカード「バンドルカード」を主力サービスとして展開。2025年2月には累計ダウンロード数1,200万件を突破したほか、投資と決済を一体化したアプリ「Pool」も運営するなど、FinTech分野で先進的な取り組みを行っている。 #事業 #ビジネス #ニュース

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