【決算】フロイント産業、利益減も海外展開と60周年記念配当で存在感 来期は大幅増益見通し

フロイント産業株式会社(東証スタンダード・6312)は11日、2025年2月期の連結決算を公表した。売上高は前期比2.2%増の233億9,773万円と堅調だったが、営業利益は5.4%減の12億160万円、経常利益は5.1%減の12億1,910万円、当期純利益は16.7%減の6億3,759万円と、利益面では二期ぶりの減益に転じた。

機械部門は国内製薬会社の設備投資拡大を追い風に増収となり、米国では大型案件の受注も進展した。一方で、イタリア子会社では政情不安や顧客側の工場建設遅延の影響により出荷が伸び悩んだ。加えて、国内基幹システムの更新に伴う一時的費用も販売費及び一般管理費を押し上げた。化成品部門では、医薬品添加剤の出荷制約や、大口顧客の調達方針変更などが重なり減収減益となった。

連結財政状態は総資産が前期比7億6,000万円増の265億5,923万円、純資産は同4億1,000万円増の154億3,703万円。自己資本比率は58.1%と健全な水準を維持した。営業キャッシュ・フローは17億5,009万円のプラスで、投資・財務活動による支出を吸収し、期末現金残高は51億5,275万円に拡大した。

なお、創立60周年を記念し、期末配当は普通配20円に記念配5円を加えた1株25円とし、配当性向は66.3%となった。次期(2026年2月期)も同水準の配当継続を予定している。

2026年2月期の業績予想は、売上高245億円(前期比4.7%増)、営業利益15億円(同24.8%増)、経常利益15億円(同23.0%増)、当期純利益10億円(同56.8%増)と、大幅な増益を見込む。海外拠点との連携強化を掲げた「グローバル5極体制」の本格稼働により、アメリカ・イタリア・インド・中国における展開を加速する計画だ。

第9次中期経営計画(2024年度~2026年度)も始動し、医薬品製造装置の高機能化や添加剤の供給体制強化を中心に持続的成長を目指す方針だ。もっとも、アメリカ発の通商政策リスクや中国不動産市場の停滞、中東・ウクライナ情勢の長期化など、外部環境は依然として不透明感を孕んでおり、先行きに対する警戒感も拭い切れない。

以下、主要業績を表にまとめた。


■ 主要連結業績

決算期売上高営業利益経常利益当期純利益1株純利益(円)
2024年2月期229億300万円12億7000万円12億8500万円7億6400万円45.46
2025年2月期233億9700万円12億100万円12億1900万円6億3700万円37.71
2026年2月期(予)245億円15億円15億円10億円59.14

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