北海道・渡島地方で長年親しまれてきた水産加工業者が、ついに力尽きた。
北海道森町に本拠を置く有限会社カネニ藤田水産と、関連会社で函館市に本社を置く有限会社函館カネニは、令和6年4月24日付で函館地方裁判所から破産手続開始決定を受けた。2社合計の負債総額は約4億円にのぼる見通しで、観光地・函館の朝市に構える老舗の店が姿を消すことになる。
カネニ藤田水産は、1897年(明治30年)創業の老舗企業で、長年にわたりカニやエビ、数の子、魚卵、松前漬けなどの水産加工品を主力に展開してきた。函館朝市内に直営店舗を持ち、観光客や地元客を問わず根強い支持を得ていた。
しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で函館への観光客が激減。インバウンド需要を取り込んでいた同社にとっては大きな打撃となり、以後も売上は回復せず、資金繰りが悪化。再建の糸口を見いだせないまま今回の措置に至ったとみられる。
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