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「スマホ壊したという事実は一切ない」石川典行氏が拡散投稿を否定 SNS過熱に「名誉毀損の恐れ」と専門家指摘

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インターネット上で拡散されている「配信者・石川典行氏が別の配信者のスマートフォンを破壊した」とされる投稿が、虚偽の内容である可能性が高まり、波紋を広げている。

問題となっているのは、2025年5月16日午後7時すぎにX(旧Twitter)に投稿された内容で、「石川典行怖すぎだ…」との文言とともに、石川氏とみられる人物が繁華街を歩きながら他者と接触する様子の短い動画と、画面が激しく割れたスマートフォンの写真が添付されていた。

しかし、この投稿について当紙が石川氏本人に取材を行ったところ、「スマートフォンを破壊したという事実は一切ない」と明確に否定した。加えて、投稿に登場する「山田風涼介」と名乗る配信者については「多少知っている」と述べつつも、「法的措置を取るつもりはない。」との考えを示した。本件に対するコメントとして「だっしゃぁぁぁぁ」とだけ述べ、冷静な態度を見せた。

問題視されている投稿の動画は、時間にしてわずか6秒ほど。映像からは接触の瞬間らしき場面は確認できるものの、スマートフォンが実際に破壊される様子は映っておらず、画像との因果関係も不明瞭だ。破損したスマートフォンの写真についても、投稿者による証明や説明は一切なく、信憑性に疑問の声が多く寄せられている。

江東区在住の坂田弁護士は、この件について「事実と異なる内容であれば、名誉毀損や信用毀損に該当する可能性がある。特に影響力のある人物を狙って、あたかも犯罪行為があったかのように印象づける投稿は、社会的評価を著しく下げる危険が高い」と指摘。「こうした投稿は“冗談”では済まされず、刑事・民事双方で責任を問われる可能性がある」と警鐘を鳴らした。

一方で、ネット上では石川氏の冷静な対応に「冷静に対応してて好印象」「本当にやってたらコメントがこんなふうになるはずがない」と擁護する声も広がっている。投稿の真偽を確かめることなく拡散が加速したことに対し、「憶測だけで人を叩く風潮が怖い」「動画と画像を並べただけで信じる人が多すぎる」と、ネットリテラシーの欠如を憂慮する意見も少なくない。

(記者=荷品智樹)

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