三菱マテリアル株式会社(東証プライム:5711)とUBE株式会社(同:4208)は16日、両社の持分法適用関連会社であるUBE三菱セメント株式会社が東京証券取引所への株式上場に向けた準備を開始したと発表した。出資比率は両社それぞれ50%ずつとなっており、共同経営のもと事業を展開してきた。
UBE三菱セメントは、2022年に三菱マテリアルとUBE両社のセメント事業および関連事業を統合する形で本格稼働。以後、調達・生産から販売・物流までのバリューチェーンを最適化し、重複部門の整理や供給網の再構築によるシナジーの最大化を図ってきた。資本金は502億5,000万円(2025年3月末現在)で、国内外でのセメント・建材事業に加え、石炭・電力・リサイクルなどの環境エネルギー分野でも事業を展開している。
ただ、世界経済は地政学的リスクや政策変動などを背景に構造的な変革期に突入しており、同社を取り巻く市場環境も不透明さを増している。こうした状況を踏まえ、UBE三菱セメントは2030年を見据えた経営ビジョンとして「統合の深化により業界トップの技術力と収益力を有する企業グループ」を掲げており、株式上場は資本市場からの直接的な資金調達を通じてその実現を後押しする狙いがあるとみられる。
UBE三菱セメントは2021年4月14日に設立され、本社は東京都千代田区の飯野ビルディング内に置かれている。
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