Team Liquid、原爆GIF投稿で謝罪文公表 Hondaはスポンサー契約を打ち切り

米国のプロeスポーツチーム「Team Liquid」が19日、所属選手によるSNS投稿に関し、謝罪声明を発表した。問題の投稿は、日本のプロチーム「CAG Osaka」との対戦後に、原爆投下を想起させる爆発のGIF画像を使用したもので、日本のeスポーツ関係者やファンから強い非難を浴びていた。投稿したのはレインボーシックス部門の選手、ルーカス・ディアス氏。今回の声明でTeam Liquidは、「悪意はなかった」と釈明しつつも、軽率な投稿だったとして罰金処分を科すなどの対応を取ったことを明らかにした。

Team Liquid側は、「ディアス選手が投稿に用いたGIFは、チームが崩壊したことを感情的に表現するために検索したもの」とし、原爆との関連に無自覚だったと説明。しかしながら、日本人にとって原爆は笑いのネタや表現手法では断じて済まされない歴史的悲劇であり、その認識の欠如自体が極めて問題だ。

声明によれば、ディアス氏は投稿後、CAG Osakaの選手らに直接謝罪したとされるが、その事実が免罪符となるわけではない。表面的な「理解」や「謝罪」が繰り返された末の“許容文化”に甘えるような姿勢が、eスポーツ界全体のモラルを損なっているとの指摘もある。

また、同チームは今回の騒動を受けて、選手への罰金処分(4か月分の給与)およびチャリティ寄付、全選手・スタッフへの再教育実施を発表したが、それらが真の反省に基づくものか、危機管理上の“マニュアル対応”でしかないのか、疑念は拭えない。さらに、長年のスポンサーであったホンダが契約を更新しないことも明らかにされたが、それは極めて自然な企業判断であり、むしろ遅きに失したとの声もある。

今回の件について、Team Liquidは「組織としての姿勢には反していたが、ディアス選手に悪意はなかった」とし、擁護にも近い内容を繰り返した。だが、国際的な舞台で活動する以上、文化的背景や歴史的事実に対する最低限の配慮は当然求められる。過去にも海外チームによる類似の不適切表現が問題視されてきたが、再発防止の実効性はいまだ十分とは言いがたい。

日本のeスポーツ関係者の間では、「失言は繰り返されるが、チームも選手もその本質的な責任を取っていない」といった冷ややかな声が上がっており、今回のTeam Liquidの対応にも懐疑的な見方が強い。処分をもって問題が「解決」したとするのではなく、むしろ国際的なeスポーツ界が真に成熟するためには、こうした不祥事を“ひとつの学習素材”で済ませず、構造的な意識改革が問われている。

言葉や表現がいかに人を傷つけるか、その重みを理解しないままグローバルを標榜するならば、企業やチームがいかに先進的な活動をしていようとも、そこに倫理はない。Team Liquidの“お詫び文”の行間に、その根本的な誤りがにじんでいる。

送信中です

×

※コメントは最大500文字、5回まで送信できます

送信中です送信しました!

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

アーカイブ
天気情報

天気アイコン 小雨

東京都

気温: 11.67 °C

湿度: 77 %

風速: 3.09 m/s

天気予報

東京都の3日間の天気

2月24日

天気アイコン

小雨

気温: 11.67 °C

2月25日

天気アイコン

強い雨

気温: 11.47 °C

2月26日

天気アイコン

厚い雲

気温: 7.01 °C