古都・奈良の象徴ともいえる奈良公園の鹿をめぐり、観光客のマナーが再び問われている。23日朝、動画投稿などで知られるインフルエンサー「へずまりゅう」氏が、SNS「X(旧Twitter)」上で、奈良公園内において外国人とみられる男性が鹿にまたがる様子を撮影した写真を投稿。「鹿さんは神の使いであり、日本の宝。人間が乗れば骨折の危険もある。行政はこのような行為を見過ごすのか」として、強い非難の声を上げた。
投稿には瞬く間に多数の反応が寄せられ、閲覧数は数十万を超える勢いで拡散。リプライ欄には「動物虐待だ」「日本文化を尊重していない」などとする怒りの声が殺到している。
■ 神の使いとされる鹿と観光マナー
奈良公園のシカは、春日大社の神使とされ、数百年にわたり地元住民と共存してきた文化的存在である。国の天然記念物に指定され、地域の観光資源であると同時に、宗教的・歴史的にも重みを持つ。
奈良県や奈良市、奈良の鹿愛護会などはこれまでにも鹿せんべいの与え方や接し方、シカとの安全な距離感を示したマナーガイドを多言語で配布。園内には英語、中国語、韓国語などで注意を促す看板も複数設置されている。
しかし近年、訪日外国人の急増とともに、過度なスキンシップや無理な撮影行為、さらにはシカを追い回すなどの迷惑行為が後を絶たない状況だ。今回の投稿も、そうした事例の一つとして受け止められている。
■ 「小日本」と怒鳴られたとの証言も
へずまりゅう氏の投稿によると、問題の行為を目撃し注意したところ、現場で当該の人物から「小日本(シャオリー・ベン)」という蔑称を浴びせられたという。この表現は、日中関係の文脈で稀にネット上に出現する侮辱語であり、SNS上ではこの発言の真偽をめぐっても激しい論争が起きている。
にわか雨

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