鳥居薬品(東証プライム、4551)は4日、東レが製造販売する経口そう痒症改善剤「レミッチ®」を巡る特許権侵害訴訟に関連し、判決が確定すれば東レから賠償金の半額を受領する見通しであることを明らかにした。もっとも、賠償金の帰属時期や金額は現時点では未定だという。
問題の訴訟は、東レが「レミッチ® OD錠」に関する用途特許を侵害されたとして、沢井製薬と扶桑薬品に損害賠償を請求していたもの。5月27日、知的財産高等裁判所は東レの請求を認め、沢井製薬に142億9,093万円、扶桑薬品に74億7,287万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
鳥居薬品は東レと賠償金および遅延損害金の半額を受け取ることで合意しているが、沢井製薬・扶桑薬品側は最高裁への上告を見込んでいるとされ、最終的な支払い額や時期は依然不透明。鳥居薬品は「現時点では2025年12月期業績予想に変更はない。判決確定後に改めて公表する」としている。
コメント