第27回参議院議員通常選挙をめぐり、一部候補者が人気アニメ『機動戦士ガンダム』シリーズを連想させる装いで選挙活動を展開していた件について、ガンダムシリーズの制作元である株式会社バンダイナムコフィルムワークス(旧サンライズ)は22日、公式サイトを通じて「当社が認可したものではなく、特定の候補者を支持することは一切ございません」とする声明を公表した。
問題となったのは、SNS上に投稿された選挙活動の一環とみられる動画や画像で、候補者が“モビルスーツのパイロット”風の衣装に身を包み、戦闘シーンさながらのシチュエーション演出を交えた内容。動画の背景や衣装のデザインには、『ガンダム』シリーズに登場するキャラクターを強く想起させる意匠が含まれていた。
これに対し、サンライズは「2025年参議院選挙において、ガンダムシリーズのキャラクターをイメージあるいは強く想起させるコスプレ風衣装やシチュエーションによる動画・SNS投稿等を用いた選挙活動を行っている候補者がいらっしゃいましたが、これらは弊社が許諾したものではございません」と明確に否定。「弊社が特定の候補者を支持することは一切なく、作品の政治的利用については極めて慎重な立場を取っております」と異例の呼びかけを行った。
近年、選挙活動においてSNSを活用した“話題作り”が盛んになる一方、著作物の無断使用やキャラクターの政治的流用が問題視されるケースが後を絶たない。今回のケースもその一環とみられ、知的財産の権利者が政治利用への警戒感を示す格好となった。
選挙運動の自由と表現の自由の線引きが問われる中で、人気コンテンツを政治活動に転用する手法については、今後も議論を呼びそうだ。
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