「リアルジャイアンかよ」…“タケシ”名乗る男が高級ギター持ち逃げ 音楽スタジオで相次ぐ被害 ネットでも怒りと嘲笑広がる

音楽スタジオで高級ギターを借りたまま姿を消すという前代未聞の事案が、複数の現場で相次いで発生している。FNNプライムオンラインは7月22日、都内の音楽スタジオ4か所以上で同様の被害が報告されており、いずれも「○○タケシ」と名乗る男が関与していた可能性が高いと報じた。

報道によれば、被害のひとつは東京・高円寺の音楽スタジオで確認された。7月12日、一本の電話がスタジオに入り「録音中にギターが壊れた。至急必要だ」と訴える声に、スタジオ側は15万円相当のギターを貸し出したという。現れた男は白いTシャツに茶髪、サングラスをかけた風貌で、「さわやかな好青年だった」と店長は振り返る。貸し出し時には料金も徴収せず、「今日中に返す」との言葉を信じた結果だった。

ところがその後、男からの連絡は途絶え、ギターも戻らなかった。スタジオ側は警視庁に被害届を提出。捜査が進められている。

また、別のスタジオでも同様の手口が確認されている。新宿の「HILL VALLEY STUDIO」では、7月10日に計2本のギターを2200円で貸し出したが、そのうち1本が返却されていない。そのギターは“レスポール”と呼ばれる名器で、数十万円の価値があり、ジミー・ペイジら世界的ギタリストが愛用したことでも知られる。被害者は「ギターについて知識があった人物だと思う」と証言している。

さらに報道によれば、7月14日に貸し出されたギターが、なんとその日のうちに渋谷の中古楽器店に転売されていたことも判明しており、「借りたその日に売却する」という悪質な手口に、音楽関係者からは怒りと失望の声が噴出している。

こうした一連の報道を受け、インターネット上でも騒ぎは広がりを見せている。

SNS上では「リアルジャイアンかよ」「おまえのものはおれのもの、おれのものもおれのものってか」「音楽を愛する人の気持ちを踏みにじっている」「ギターには思い出が宿ってるのに」といった投稿が相次いでいる。なかには「なぜよりによって“タケシ”なんだよ…」と名前に反応する声も少なくない。

今回の事案について、警視庁は詐欺容疑を視野に捜査を進めている。貸し出し制度はミュージシャン同士の信頼関係に基づくものであり、それを逆手に取った今回の事件は、音楽業界に深刻な爪痕を残す可能性もある。

信頼の上に成り立つ音楽の現場で、「タケシ」を名乗る一人の男が引き起こした波紋は、なおも広がり続けている。

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