東京汽船株式会社(東証スタンダード・コード9193)が12日に発表した2026年3月期第1四半期(4〜6月)連結決算は、売上高が34億1,600万円と前年同期比19.5%増となった一方、親会社株主に帰属する四半期純利益は6,000万円と79.2%減にとどまった。営業損益は1,100万円の赤字で、前年同期の1億3,700万円の赤字からは改善したが、依然として赤字基調が続いた。
増収の主因は、海事関連事業の伸長。富山県入善港や北九州ひびき灘での洋上風力発電交通船(CTV)運航に加え、ひびき灘での建設用作業も増加し、同事業の売上高は6億5,000万円と前年同期比225.4%増となった。ただ、用船料や減価償却費の増加で2,500万円の営業損失を計上した。
主力の曳船事業は、タンカーの増加やコンテナ船の中小型化による作業増で売上高が23億0,700万円(同11.6%増)に拡大し、営業利益は2,700万円と黒字転換。旅客船事業は、観光船部門の事業移管により売上高が4億5,800万円(同22.2%減)となり、営業損失2,200万円を計上した。
経常利益は1億1,400万円と、前年同期の1,300万円の赤字から黒字に転換。受取配当金や持分法投資利益が寄与したが、特別利益は前年同期の固定資産売却益3億3,900万円の反動減が響き、純利益は大幅減となった。
総資産は309億円(前期末比3億6,000万円減)で、自己資本比率は74.9%と1.1ポイント低下。期末配当は普通配当20円、特別配当30円の年間50円を予定し、前期と同水準を維持する。
通期業績予想は据え置き、売上高127億3,900万円(前期比5.8%増)、純利益49億400万円(同139.9%増)を見込む。同社は「港湾曳船作業料率の値上げによる増収効果を見込む一方、自動車専用船の減少など需要変動も注視する」としている。
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