東証プライム・名証プレミア上場のKeePer技研株式会社(コード6036)は15日、同社が保有するソフト99コーポレーション(コード4464)の全株式を、堯アセットマネジメントによる公開買付け(TOB)に応募することを取締役会で決議したと発表した。売却株式数は268万7700株で、応募後の保有株はゼロとなる。
買付価格は1株あたり2465円。応募が成立した場合、売却益として23億6800万円を特別利益に計上する見込みで、2026年6月期第1四半期(2025年7~9月期)の連結決算に反映される予定だ。
同社は、これまで事業シナジーを見据えた戦略的保有株としてソフト99株を保有してきた。しかし、ソフト99の取締役会が今回のTOBに賛同し、応募を推奨していることに加え、提示条件が企業価値向上につながると判断し、全株売却を決断した。
TOBはすでに8月7日に開始されており、9月19日までの期間を経て、決済は9月29日から行われる予定。
KeePer技研は同日公表した通期業績予想に、この特別利益をすでに織り込んでいる。会社側は「今期は一過性の利益計上となるが、成長投資、財務健全性、株主還元のバランスを踏まえた活用を検討する」としている。年間配当は前期実績の1株60円を下限として維持する方針で、追加的な株主還元の有無は第1四半期決算発表時に示すという。
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