
日本マクドナルド株式会社は、11月19日から全国約2,900店舗で提供しているコールドドリンク向けの紙ストローの提供を終了すると発表した。これに合わせ、使用済みペットボトルを100%再生した素材を使用した新しい「ストローレスリッド」を順次導入する。新フタはストローを使わずに飲み口から直接飲める形状で、炭酸飲料の噴き出しなどが起きにくい設計となっている。
同社によると、この新フタ導入により年間約6,600トンのプラスチック削減効果を見込んでいる。また、環境負荷低減を目的とした施策として、同日から持ち帰り用レジ袋をバイオマスプラスチック95%使用のものへ切り替える。これまでの紙ストローは環境配慮対応の一環として2021年に導入されていたが、今回の新フタ導入により役割を終える形となる。
同社は2025年末までに容器包装の再生可能素材使用率を高める方針を掲げており、今回の取り組みはその具体的な一歩と位置付けられている。飲料容器におけるプラスチック使用量削減を進めることで、国内外で進む循環型社会への対応を加速させる狙いがある。
日本マクドナルドはこれまでも、プラスチック廃棄削減に関連した取り組みを進めており、2022年にはハッピーセット玩具を紙製素材へ移行するなど継続的に環境対応を強化してきた。今回の施策は、飲料提供における利便性と環境配慮の両立を目指す形となる。
一方で、ストローレス仕様への変更が利用者の飲みやすさや口紅の付着などに影響する可能性があるとして、導入後の使用感について注視する声も出ている。同社は利用者への利便性確保と環境配慮のバランスを取りながら、各店舗での導入状況を踏まえて改善を進める方針。
世界的にもプラスチック削減の動きは強まっており、外食産業においても使用容器の見直しや代替素材の採用が広がっている。国内大手企業としての日本マクドナルドの今回の対応は、業界全体の取り組み加速にも影響を与える可能性がある。
同社は「お客様の利便性を維持しながら環境負荷の低減を図る取り組みを継続する」としており、日本国内の店舗における環境対策をさらに進める考えを示している。
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