テレビ朝日「スーパー戦隊シリーズ」終了報道 1975年開始から50年の歴史に幕か

1975年にスタートしたテレビ朝日系列の特撮番組「スーパー戦隊シリーズ」が、現在放送中の50周年記念作品『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』(仮題)をもって終了するとの報道が、10月30日に複数のメディアで相次いだ。報道によると、長年にわたって続いてきたシリーズを区切りとし、次回作の制作計画が白紙になっているという。

この報道は共同通信などが伝えたもので、制作費の高騰やイベント・映画・グッズ展開における収益不均衡などが背景にあるとされる。関係者の話として「玩具売り上げは堅調だが、映像制作コストの上昇と視聴率の低下が課題となっていた」との見方も報じられた。シリーズを支えてきた東映・バンダイ・テレビ朝日による「スーパー戦隊製作委員会」も再編が検討されているという。

スーパー戦隊シリーズは『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975年)を第1作として放送開始され、以後『恐竜戦隊ジュウレンジャー』『忍風戦隊ハリケンジャー』『炎神戦隊ゴーオンジャー』『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』など、毎年新しい戦隊が登場してきた。特撮技術の進化とともに世代を超えて支持され、累計50作品・2000話以上が制作された日本を代表する長寿シリーズの一つである。

現時点でテレビ朝日および東映から公式なコメントは発表されていないが、X(旧Twitter)では30日午後から「スーパー戦隊終了」「戦隊シリーズありがとう」などのハッシュタグがトレンド入り。ファンの間では「戦隊は日本の文化」「これが本当に最後なのか」といった驚きと惜しむ声が広がっている。一方で、公式発表がないことから「早とちり報道では」とする指摘や、「来年度以降は形を変えて続くのでは」との見方もある。

特撮業界関係者の一人は「テレビシリーズの終了が即ち“戦隊そのものの終焉”ではない可能性もある。配信ドラマや映画、イベント形式での継続も検討されていると聞いている」と語った。実際、昨今では配信プラットフォームでの特撮新作企画が増加しており、制作形態の多様化が進んでいる。

また、制作サイドの課題として、若年層のテレビ離れやスポンサーの構造変化も指摘されている。玩具販売に依存してきた従来のビジネスモデルから、動画配信・デジタルグッズ・海外展開など、収益源の再構築が求められているという。東映特撮はこれまでも海外展開を強化しており、特に『パワーレンジャー』シリーズとして米国でリメイクされるなど、グローバルな人気を誇ってきた。

番組制作関係者によれば、現行の『ゴジュウジャー』が放送終了を迎えるのは2026年初頭とみられ、その後の枠編成についてテレビ朝日は「検討中」としている。特撮ファンの間では「新しい形での復活」を期待する声も強く、シリーズが築いてきた文化的遺産への関心が改めて高まっている。

現時点では、終了報道の真偽について公式な確認は取れておらず、テレビ朝日の広報部も「現段階でお答えできることはない」とコメント。半世紀にわたり放送されてきた日本特撮界の象徴的存在が、どのような形で節目を迎えるのか、今後の正式発表が注目される。

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