アスクルへのサイバー攻撃 物流・医療現場に影響拡大、復旧の見通せず

ネット通販・物流大手のアスクルがサイバー攻撃を受け、同社の受注・出荷システムが停止する事態となっている。アスクルはシステム障害により一時的に注文受付や発送業務を停止し、原因を調査中だと発表している。

今回の事態はサプライチェーンに波及しており、取引先企業や医療機関など現場での影響が深刻化している。医療現場では、院内で使用する医療用シーツや消耗品の調達が滞り、一部で代替品の入手が困難になり価格が上昇する事例も報告されている。地方のクリニックや福祉施設からは、欠品による業務運営への支障を懸念する声が上がっている。

また、アスクルを経由するサービスを利用する企業からは、注文履歴や在庫情報、配送手配の確認ができず業務に支障が出ているとの指摘がある。小売・流通分野でも一部の販売や配送に遅れが生じ、関連する企業が影響を受けている。

アスクルは被害の全容把握と復旧に向けて外部の専門家と連携しているとし、利用者や取引先に対して順次状況を知らせると説明している。現時点で攻撃主体の特定や、個人情報の流出の有無などについては調査中であり、同社は判明次第速やかに公表するとしている。

政府・業界側も事態を注視しており、重要な医療物資や物流網への影響が長期化することのないよう、関係機関での情報共有や支援策の検討が進められている。企業や自治体には、代替調達ルートの確保や緊急対応の周知を急ぐよう求められている。

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