
2025年11月1日〜2日にかけて、神戸市中央区の老舗ライブハウス「チキンジョージ」で行われた神戸大学軽音楽部創部60周年記念イベントに、内閣総理大臣・高市早苗氏から祝電が寄せられた。
祝電では、学生時代にドラマーとして活動していた自身の経験を振り返りながら、「チキンジョージへの参加を惜しむ」と綴られており、この具体的なライブハウス名の言及がSNS「X(旧Twitter)」で話題となった。
■ 神戸大学軽音部、60年の歴史を祝う
神戸大学軽音楽部は1965年前後に創部されたとされ、関西圏の大学軽音サークルの中でも歴史が長い部のひとつだ。OB・OGには、音楽業界や放送・報道分野で活動する人物も多く、在学中から神戸市内のライブハウスで演奏活動を行う文化が根付いている。
60周年イベントは、神戸・元町に位置する老舗ライブハウス「チキンジョージ」で開催され、2日間にわたり、歴代メンバーによるセッションや記念演奏が行われた。出演者の一部は大学時代に在籍していた当時のバンドを再結成し、往年の曲を披露したという。
■ 高市首相、学生時代の“ドラマー時代”を回想
祝電の中で高市首相は、自身の学生時代のエピソードに触れ、「軽音部でドラムを担当していた頃の経験が、現在の自分の芯を作った」と述懐したとされる。
高市氏は奈良県出身で、神戸大学経済学部を卒業。学生時代には音楽活動に熱中していたことが知られており、過去のインタビューでも「ドラムを叩いていた青春時代が懐かしい」と語っている。
今回の祝電では、かつての練習場所やライブ会場として知られる「チキンジョージ」への思い出をにじませる表現が盛り込まれており、「学生時代の原点に立ち返ったようだ」と受け止められている。
■ SNSで共感と驚きの声
X上では、「総理がチキンジョージの名前を出すとは」「神戸出身者には胸熱」「同じ場所で演奏したことがある」といった投稿が次々と拡散された。
中には「ライブハウス文化に理解のある首相は珍しい」「音楽経験者らしいリアルなメッセージ」といった好意的な意見も寄せられ、関連投稿の総エンゲージメントは22万件を超えたという。
また、「政治家としての発言より、ミュージシャンとしての一面が垣間見えた」「親近感が湧いた」といった感想も多く、政治的な立場を超えて話題が広がっている。
■ 「チキンジョージ」——神戸音楽文化の象徴
祝電で名前が挙がった「チキンジョージ」は、1980年に開業した神戸を代表するライブハウスで、長年にわたり多くのミュージシャンがステージに立ってきた。
阪神・淡路大震災で被災後も再建され、地域の音楽文化の再生に貢献してきたことで知られる。ロック、ジャズ、ポップスなどジャンルを超えたライブが行われ、大学生バンドにとっても「登竜門的な場所」とされている。
高市氏の祝電にこの名前が登場したことで、「文化を理解する政治家」という評価が一部で広がり、ライブハウス業界関係者からも「音楽文化を大切にする姿勢に励まされる」との声が上がった。
■ 政治家と音楽文化の距離
政治家が具体的なライブハウス名を挙げて祝電を送るのは異例だ。文化庁関係者によると、「文化政策の一環としてライブハウスやアマチュア音楽文化への理解が広まることは歓迎される」との見解も出ている。
近年、音楽業界ではコロナ禍以降の観客減少や若年層離れが課題となっており、首相レベルで音楽文化への関心を示すことが、間接的な支援効果をもたらす可能性もある。
■ “チキンジョージ”がつなぐ記憶と共感
SNSでは、かつて同じ場所で演奏したOB・OGや、観客として訪れた人々から「懐かしい」「青春を思い出した」との投稿も相次いだ。
神戸大学軽音楽部の関係者によると、「首相の祝電で一気に注目が集まり、後輩たちにとっても励みになった」との声が寄せられているという。
文化としての“軽音”と政治の世界——一見遠いようで、同じ「人の心を動かす表現」の延長線上にあるのかもしれない。
今回の祝電は、単なる儀礼的な挨拶にとどまらず、世代や立場を超えた共感の輪を生んだ出来事として記録されるだろう。
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