兵庫・西宮署の警部補、交通事故現場対応中に転落死 橋上で書類追い風に足滑らせる

2025年11月3日午前、兵庫県西宮市内の国道176号線にかかる橋の上で、兵庫県警西宮署の男性警部補(54)が交通事故の現場検証を行っていた際、足を滑らせておよそ10メートル下の谷に転落し、死亡した。消防により救出・搬送されたが、頭部を強く打っており、搬送先の病院で死亡が確認された。

県警によると、当時警部補は事故現場での検証作業中に、風で飛ばされた書類を追いかけようとしたところ、誤って橋の縁から転落した可能性があるという。現場は見通しの良い橋梁部で、歩道の外側にはガードレールが設置されていたが、一部作業スペースに空間があったとの情報もある。

事故発生時は他の署員も現場におり、転落直後に通報。消防が出動して救出活動を行い、意識不明の状態で病院へ搬送された。県警は現場の状況を詳しく調べるとともに、他者の関与がないか確認を進めているが、現時点で第三者の関与は確認されていないと発表している。

兵庫県警では、警察官が職務中に死亡する重大事案として、所属部署を通じて事故原因の究明と安全対策の再検証を行う方針を示している。現場での書類整理や交通事故処理中の安全確保についても、再発防止に向けた運用見直しが検討される見通しだ。

西宮市内の国道176号は、交通量の多い主要幹線道路であり、事故処理や検証業務が頻発する地域としても知られている。今回のように橋梁部での検証作業中に警察官が転落する事故は極めてまれであり、現場では関係者に衝撃が広がっている。

県警関係者は「現場では風も強く、書類が飛ばされやすい状況だったと聞いている。亡くなられた警部補は現場対応に熱心で、部下からの信頼も厚かった」と述べている。

警察庁統計によると、全国で警察官が職務中に事故で死亡するケースは年間数件程度とされるが、今回のように交通事故現場での検証中に起きる例は少ない。県警は今後、現場作業手順や安全装備の確認などを徹底する方針だ。

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