
慶應義塾大学4年で、野球部の4番打者として活躍する常松広太郎外野手が、米大リーグ・シカゴ・カブスからマイナー契約の正式オファーを受けたことが関係者の取材で分かった。常松は同時に、外資系投資銀行ゴールドマン・サックスからの内定も得ており、スポーツと金融という全く異なる二つの道の間で決断を迫られている。
NPBドラフトでは指名を受けなかったものの、カブス関係者は「大学トップクラスの打撃技術と分析力を兼ね備えた選手」と評価。常松はこれまで国内外の大学交流戦にも出場し、リーグ戦通算で打率.350、今秋は3本塁打を記録。選球眼の良さと確実性を武器に、慶大打線の主軸を担ってきた。
一方、学業面でも群を抜く成績を誇る。TOEIC満点を取得し、経済学部では金融リスクマネジメントを専攻。卒業後は世界的金融機関への就職を志していたが、アメリカ球界からの突然の誘いが状況を一変させた。
常松はチーム関係者に「どちらの道も真剣に考えたい。野球もビジネスも、どちらも本気でやってきた」と語っており、両分野における能力の高さが話題を呼んでいる。SNS上でも「本物の文武両道」「人生の二刀流」などの声が上がり、大学野球界では異例の注目度を集めている。
仮に米球界挑戦を選べば、来春にもマイナーリーグへの合流が見込まれる。一方で、ゴールドマン・サックス側は「内定者の決断を尊重する」とコメントしており、常松が社会人としてのキャリアを選ぶ場合も全面的に支援する構えだ。
慶應義塾大学野球部は、これまでもプロ・社会人・学術研究など多様な進路を選ぶ選手を輩出してきたが、常松のケースはその象徴とも言える存在になりつつある。
最終的な決断は年内にも下される見込みであり、彼の一歩が「知性とスポーツの両立」という新しい学生アスリート像を示す可能性がある。
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