
急成長市場の影で浮上した“信頼欠如”リスク**
人気VTuberプロダクション「Vivid V」を運営する株式会社LinkUpが5日、自社代表による資金の私的流用が判明し、事業継続が困難となったとして倒産手続きに入ると公式Xで発表した。代表の西口昇太朗氏は事実を認め、個人で返済する姿勢を示したうえで、所属タレントとの契約を段階的に解消する方針を明らかにした。
同社はファンクラブサービスの終了やグッズ販売に伴う返金対応を進める方針で、「関係者への影響を可能な限り抑える」としている。ファンに対しても謝意と謝罪を交えた声明を公表し、事態の収束を急ぐ構えだ。
VTuber業界は、ここ数年で急速に市場が膨らみ、個人事務所の台頭やライブ配信プラットフォームの拡大が続いてきた。一方で、運営体制の未成熟さや財務管理の不備が指摘される事例も相次いでおり、今回の件は“熱狂の裏側”に潜むガバナンスリスクを改めて浮き彫りにした格好だ。
新興VTuber事務所では、タレントとファンの距離感が収益に直結する反面、経営者個人の倫理観や資金管理がそのまま企業体力に反映されやすい。今後、業界全体で透明性の確保や監査体制の整備が求められそうだ。
コメント