仙台市マンションで小学生男児が10階から転落死 鍵忘れで出窓格子外れ落下か

仙台市若林区の15階建てマンションで10日午後、小学生の男児が10階付近から転落し、搬送先の病院で死亡が確認された。警察によると、男児は小学4〜6年生とみられ、帰宅の際に自宅の鍵を忘れた可能性があるという。

現場はマンション上層階の共用廊下に面した玄関脇の出窓部分で、男児は格子に掴まり部屋に入ろうとした際に、固定金具が外れてバランスを崩し、吹き抜け構造の空間に転落したとみられている。転落地点との高低差は約30メートルに及び、当時周辺には家族や住民がいたが、事故を目撃した人はいなかったという。

警察の初動調査では、出窓格子の固定部が経年劣化していた可能性があり、格子そのものが外れやすい構造だったことが判明。事故が起きたマンションは築20年以上が経過しており、安全基準改定前の設計構造であったことも確認されている。専門家の間では、こうした古い構造の格子窓が事故リスクを高める一因になっていると指摘する声も上がっている。

一方で、現場のマンションでは「玄関がオートロックのため子どもが締め出されるケースが過去にもあった」との住民証言もあり、警察は家庭状況や当日の行動経路を含め慎重に調べている。

仙台市内では、近年、子どもの高所転落事故が相次いでおり、2024年にも泉区の集合住宅で幼児がベランダから転落する事故が発生していた。宮城県警は今回の事故を受け、マンション管理会社に対し、老朽化した格子や手すり部分の緊急点検を呼びかけている。

地域の教育関係者からは「安全教育の徹底とともに、子どもが締め出された際に助けを求めやすい環境づくりが必要だ」との声も上がっており、自治体は家庭・学校・管理組合が連携した再発防止策の検討に入る方針だ。

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