女子校の京都華頂大・華頂短大が学生募集を停止へ 共学化も統合も困難と判断

学校法人佛教教育学園(京都市)は20日、女子校として運営する京都華頂大学および華頂短期大学の令和9年度以降の学生募集を停止すると発表した。来年度の入学生が卒業する時点で両校とも閉学となる見込みで、長年続いた女子高等教育機関が事実上の幕引きを迎えることになる。

両校では近年、定員割れが慢性化。運営法人側は、競争力の確保に向けて共学化や姉妹校である佛教大学(同市)との統合案も検討したが、いずれも実現は困難と判断された。今月13日の理事会で最終的に学生募集の停止が決定した。

京都華頂大と華頂短大はいずれも、浄土宗総本山・知恩院が明治44年に設立した「華頂女学院」を源流とする。短大は昭和28年、大学は平成23年に開学。だが大学は開設後まもなく、短大も新型コロナ禍以前から定員割れが続いており、少子化の影響が深刻化していた。

会見した中野正明学長は、「家政学分野が中心である本学において、共学化によって定員を満たす規模の男子学生を確保するのは難しい」と説明。佛教大との統合案についても「家政系の分野を同大の教育体系に組み込むことは困難で、文学部など他学部との重複も多い」とし、現実的ではなかったと述べた。

学生への支援体制については、「在籍する学生には卒業まで教育環境を維持し、生活支援やキャリア形成にも責任を持って対応する」と強調した。

今年11月1日時点で、大学は347人、短大は209人が在籍。今年度の入学者数は大学が定員180人に対し108人、短大が120人に対し66人にとどまるなど、定員充足率は大きく落ち込んでいた。

女子大をめぐっては、京都ノートルダム女子大学が来年度以降の募集停止を発表したほか、武庫川女子大学が令和9年度からの共学化を表明するなど、各地で存続形態の見直しが相次ぐ。女子高等教育機関の在り方が大きな転換点を迎えているといえる。

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