熊本県上益城郡山都町立矢部中学校で発生した半グレグループによる中学生に対する集団暴行事件で、被害者の母親がオンライン署名サイト「Change.org」に「捜査を徹底し、集団暴行の責任を追及してください」と題した署名活動を立ち上げた。
9日時点で署名数は7000件を超え、インターネット上で急速に拡散されている。被害者側が9日に公表した経緯によると、事件は昨年末に遡る。被害者の弟の後輩が知人から金銭をだまし取られたとして助けを求めたところ、弟がこれに応じたことが発端。LINEグループ内でやりとりが過熱し、兄弟分を名乗る者らから「喧嘩するや?」との脅迫めいたメッセージが送られた。
その後、弟は友人に誘われ外出。先に電話がかかってきたのを機に「先輩を紹介する」と屋上へ連行されたところ、LINEで名前の挙がっていた「Rui」らが「寿(ことぶき)」を名乗り、約20人を引き連れて現れた。数人が被害者を押さえつけ、暴行が開始。周囲からは「落とせ、落とせ」との声援が飛び、首を絞められるなど激しい攻撃が続いたという。加害者らは暴行の様子をスマートフォンで撮影しながら笑い声を上げ、被害者は打撲や裂傷などの重傷を負った。
意識朦朧とする中で謝罪を繰り返したとされる。被害者家族は、この事件の背後に半グレグループ「寿」のリーダーが糸を引いていると強く主張。熊本県警には被害届を提出し、診断書を添えて詳細を報告している。母親「これは組織的な犯罪行為」 撮影・煽りも共犯の可能性指摘被害者の母親は署名概要欄で、事件を「顔見知り同士の喧嘩」ではなく「知らない相手に囲まれ組織的に行われた暴力」と位置づけ、強い危機感を訴えている。
「息子が暴力を受け、集団による組織的な犯罪行為が実行されました。動画を見て、あなたはどのように感じますか?私は、顔見知り同士の喧嘩であれば怒りませんが、これは違います。
息子は、知らない相手に囲まれ、暴力を受けました。これは明らかに組織的な犯罪行為であり、社会として見過ごすことはできません。
暴力を撮影した者、止めなかった者、煽った者は、共犯や幇助と見なされる可能性があります。『撮っていただけ』では済まされません。また、明らかに重傷を負っているのに救急を呼ばないこと、放置することも重大な責任問題です。保護責任者遺棄致傷罪が問われる例も多くあります。
この事件がどれほど深刻であるかを受け止め、熊本県警と協力して、徹底的な捜査を行うことを要求します。そして、このような事案が再発することのないよう、関係者全員に対し相応の処罰を科し、教育現場においても厳しい対応を要求します。社会として、このような暴力行為に対して断固として立ち向かう姿勢を今こそ示すべきです。」
被害者側は「謝罪に来る者には許す可能性があるが、来ない者は徹底的に社会制裁する」との姿勢を示している。未成年犯罪と学校責任に波紋 県警捜査進む熊本県警は動画拡散を受け、傷害事件として捜査を進めている模様。
事件は「いじめ」の範疇を超え、組織的な傷害行為として扱われるべきとの声が強まっており、少年法の適用や半グレグループによる中学生への影響が社会問題化している。山都町教育委員会も事態を把握し、対応に乗り出しているとみられる。関係者の処分や再発防止策が焦点となる中、未成年による暴力行為に社会全体でどう向き合うかが改めて問われている。
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