【続報・LINE画像】熊本・山都町立矢部中で中学生集団暴行か 半グレグループ「寿」関与の疑い、被害届提出

熊本県山都町立矢部中学校の生徒とみられる少年が集団で暴行を受ける様子を収めた動画がSNS上で拡散され、大きな波紋を呼んでいる。被害者側保護者は9日、熊本県警に被害届を提出した。事件には半グレグループ「寿(ことぶき)」の関与が疑われており、警察が捜査を進めている。

事件は1月5日ごろ、熊本市内の商業施設「サクラマチクマモト」の屋上駐車場で起きたとされる。被害者の男子中学生は、後輩が知人から金銭を脅し取られたトラブルを受け、後輩を助けようとしたことが発端だった。LINEグループでのやりとりが過熱し、「喧嘩するや?」といった脅迫めいたメッセージが飛び交った後、被害者は友人から「先輩を紹介する」と誘われ現場へ向かった。

到着すると約20人規模の集団が待ち構えており、LINEで名前が挙がっていた「Rui(るい)」を名乗る人物が「寿」と名乗りメンバーを引き連れていた。被害者は数人に押さえつけられ、頭部への殴打や蹴り、首絞めなどの激しい暴行を受けた。意識が朦朧とする中でも謝罪を繰り返したが、周囲からは「落とせ」「死ね」などの声援や笑い声が飛び、加害者らはスマートフォンで様子を撮影しながら行為を続けていた。被害者は全身打撲や顔面の裂傷などの重傷を負い、救急搬送されて2日間入院した。

母親は「打ち所が悪ければ死んでいた可能性がある」と話し、殺人未遂に相当する行為だと主張している。被害者側は、この事件の背後に半グレグループ「寿」のリーダーが糸を引いているとみており、現場で「寿」を名乗っていたことや、Ruiをはじめとするメンバーの名前が挙がっている点を根拠に挙げている。リーダーは22歳の成人男性で、少年たちを扇動していた可能性が指摘されている。加害者側と思われる人物のSNS投稿では、「俺が捕まるわけないやろがい」など反省の色のない挑発的な内容が相次ぎ、ネット上で大きな反発を呼んだ。

一部アカウントは現在非公開となっている。熊本県警は動画の拡散を受け、傷害事件として捜査を開始。診断書を添付した詳細な被害届が提出されており、組織的な傷害や共犯・幇助の観点からも立件が検討されている模様だ。山都町教育委員会は9日、動画を確認した上で「内容の真偽を含め事実関係を調査中」と発表。

関係校や県警と連携して対応を進めている。被害者の母親はChange.orgで「捜査を徹底し、集団暴行の責任を追及してください」と題した署名活動を立ち上げ、開始から短期間で数千人の賛同を集めている。請願では「これは顔見知り同士の喧嘩ではなく、知らない相手に囲まれ組織的に行われた暴力」「撮影や煽り、止めなかった者も共犯の可能性がある」と強調し、社会全体での断固とした対応を求めている。

この事件は、同時期に全国で相次ぐ少年による凶悪な暴行動画の拡散と重なり、少年法の限界や半グレの影響力、SNSを通じた共犯構造、学校・地域の安全対策など、多くの課題を浮き彫りにしている。今後の捜査の進展と関係機関の厳正な対応が注目される。

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