タキヒヨー株式会社(東証・名証・9982)は9日、2026年2月期第3四半期(2025年3月~11月)の連結決算を発表した。主力のアパレル・テキスタイル関連事業が好調で、売上高は前年同期比7.2%増の501億4800万円、営業利益は同23.7%増の20億5400万円と大幅増益を達成。親会社株主に帰属する四半期純利益も同24.7%増の17億2700万円となった。
秋冬物衣料品の出荷が最大の山場となる第3四半期は、10月中旬までの残暑で厳しい立ち上がりとなったものの、10月後半からの気温低下で冬物需要が急回復。消費者の気温変化への迅速な対応力が問われる中、同社は機動的な商品企画と生産体制で対応した。中期経営計画「Create Future with Passion」の下、コアのBtoB卸売事業の強靭化を進めるとともに、機能素材・サステナブル素材の開発、デジタル化推進、小売事業の不採算店舗閉鎖やECシフト、在庫適正化など構造改革を加速。これらが奏功し、利益率が大きく改善した。
第3四半期連結業績(累計)(単位:百万円)
| 項目 | 当第3四半期(2025/3~11) | 前年同期 | 増減額 | 増減率(%) |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 50,148 | 46,796 | +3,352 | +7.2 |
| 営業利益 | 2,054 | 1,661 | +393 | +23.7 |
| 経常利益 | 2,080 | 1,711 | +369 | +21.6 |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 1,727 | 1,385 | +342 | +24.7 |
| 1株当たり四半期純利益 | 199.23円 | 153.51円 | +45.72 | – |
財政状態は総資産が前連結会計年度末比55億5600万円増の527億6400万円、純資産は同25億9400万円増の328億6200万円。自己資本比率は62.1%(前期末63.9%)となった。
通期業績予想(2026年2月期・通期)(単位:百万円)
| 項目 | 今回予想 | 前期実績 | 増減率(%) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 63,600 | 60,650 | +4.9 |
| 営業利益 | 1,600 | 1,312 | +21.9 |
| 経常利益 | 1,600 | 1,359 | +17.7 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,300 | 1,107 | +17.4 |
| 1株当たり当期純利益 | 150.21円 | 122.67円 | – |
同社は2025年4月公表の通期業績予想を上方修正。また配当予想も修正し、期末配当を25円(従来予想20円)に引き上げ、年間配当は45円(前期35円)とする方針を明らかにした。
繊維卸売業界は物価高による生活防衛意識の高まりや気温変動の影響を受けやすい環境が続くが、タキヒヨーは付加価値向上と資本効率改善の取り組みが着実に成果を上げている。投資家からは、中期計画の進捗と増配決定を好感する声が広がっている。
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