株式会社不動テトラ(東証・1813)は9日、2026年3月期第2四半期(中間期、2025年4月~9月)の連結決算を発表した。公共投資の底堅さと民間投資の持ち直しを背景に、土木事業・地盤改良事業が大型工事の進捗とともに好調で、売上高は前年同期比25.1%増の372億9900万円、営業利益は同440.0%増の20億5600万円と大幅な増益を達成した。
特別調査費用等334百万円を特別損失に計上したものの、親会社株主に帰属する中間純利益は同181.1%増の12億7100万円となった。同社は過去に発覚した「原価付替等による不適切な原価計上」事案を受け、2025年11月に特別委員会の調査報告書を受領。12月には「追加再発防止策詳細実行計画」を決定し、企業風土改革、業務統制強化、教育研修、協力業者対応、ガバナンス強化の5本柱で信頼回復に取り組んでいる。影響は軽微と判断され、過年度修正は行わず当中間期で処理した。
中間期連結業績(単位:百万円)
| 項目 | 当中間期(2025/4~9) | 前年中間期 | 増減額 | 増減率(%) |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 37,299 | 29,815 | +7,484 | +25.1 |
| 営業利益 | 2,056 | 381 | +1,675 | +440.0 |
| 経常利益 | 2,208 | 602 | +1,606 | +267.0 |
| 親会社株主に帰属する中間純利益 | 1,271 | 452 | +819 | +181.1 |
| 1株当たり中間純利益 | 83.95円 | 29.75円 | +54.20 | – |
セグメント別では、地盤改良事業が受注高312億6100万円(同23.7%増)、売上高204億700万円(同22.7%増)、セグメント利益21億1400万円(同135.3%増)と大きく貢献。土木事業も大型繰越工事の進捗で売上高162億7300万円(同28.8%増)、セグメント利益2億8300万円(前年は3700万円の損失)と黒字転換した。
一方、ブロック事業は売上減少でセグメント損失8800万円となった。財政状態は総資産が前連結会計年度末比48億400万円減の593億4400万円となったが、借入金返済や工事代金回収が進み、負債は同53億3300万円減。純資産は中間純利益計上等で5億2900万円増の352億400万円、自己資本比率は58.6%(前期末53.3%)に上昇し、財務健全性が向上した。
通期業績予想(2026年3月期・通期)(単位:百万円)
| 項目 | 今回予想(変更なし) | 前期実績 | 増減率(%) |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 78,000 | 69,600 | +12.1 |
| 営業利益 | 4,000 | 3,180 | +25.9 |
| 経常利益 | 4,000 | 3,370 | +18.8 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,650 | 2,200 | +20.3 |
| 1株当たり当期純利益 | 175.09円 | 145.00円 | – |
配当予想も変更なしで、期末70円(年間70円、前期60円)を見込む。建設業界は資材・労務費の高止まりが続く厳しい環境だが、不動テトラは手持ち受注高が821億2000万円(前期比4.1%増)と過去最高水準を更新。国土強靭化関連の地盤改良需要が堅調で、通期計画達成に向けた順調な滑り出しとなっている。
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