新潟県新潟市南区に本拠を置く白熱電球製造の藤原電気株式会社(資本金1000万円)は、2025年12月23日付で新潟地方裁判所から破産手続開始の決定を受け、倒産した。負債総額は約1億2700万円(債権者約13人)の見込み。
同社は1945年に「藤原電球製作所」として創業し、1957年12月に法人化した老舗企業。ナツメ球、電子レンジ用電球、ミニランプ、シャンデリア球など特殊な白熱電球を専門に手がけ、ピーク時の1995年12月期には売上高5億円超を記録していた。大手電機メーカー系列の指定工場として安定した受注を確保し、手作業による高品質な製品で知られていた。
しかし近年、取引先の生産拠点が海外へ移管されたことに加え、照明市場全体が長寿命で省エネのLED電球へ急速に移行した影響で受注が急減。2018年12月期には売上高が1億円を割り込み、2024年12月期には約6907万円まで落ち込んでいた。さらに主力取引先の1社が2024年2月に破産した影響で不良債権が発生し、資金繰りが一段と悪化。販路開拓や事業再構築に努めたものの、後継者難も重なり事業継続が困難と判断された。
同社は2025年7月末までに事業の大半を他社へ譲渡し、操業を停止していた。白熱電球需要の構造的縮小が続く中、長年地域で技術を支えてきた老舗メーカーの終焉となった。(以下、経年ごとの売上高推移をまとめた表)
| 期 別 | 売上高(万円) | 主な要因・備考 |
|---|---|---|
| 1995年12月期 | 約50,000超 | 最盛期、ナツメ球など年間120万個生産 |
| 1991年12月期 | 約46,906 | 大手受注中心に安定推移 |
| 2018年12月期 | 約9,499 | LED移行で受注急減、1億円割れ |
| 2024年12月期 | 約6,907 | 最終期、取引先破綻も重なり大幅減収 |
| 負債総額 | 約12,700 | 2025年12月23日破産開始決定 |
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