熊本市中央区の商業施設「サクラマチクマモト」の屋上で発生したとされる男子中学生に対する集団暴行事件で、被害少年の母親が13日、熊本県警に対し「殺人未遂」容疑での被害届が受理されたことを明らかにした。SNS上で拡散された暴行動画がきっかけとなり、警察の本格的な捜査が動き出す見通しとなった。
事件は2026年1月5日ごろに発生。被害少年は後輩が金銭トラブルに巻き込まれたため助けに入ったところ、20~30人規模の集団に取り囲まれ、長時間にわたり殴る、蹴る、頭を踏みつける、首を絞めるなどの暴行を受けた。動画では被害者が「参った」「降参」と繰り返し訴える場面が確認できるものの、暴行は止まらず、周囲からは「死ね」「いけいけ」などの声援が飛び交っていた。少年は全身打撲などの重傷を負い、救急搬送された後、2日間入院した。
被害少年の母親はこれまで、SNSを通じて事件の詳細を公表し、「息子は殺されかけた」と強く訴えてきた。母親によると、加害者側とみられるグループからは脅迫的なメッセージも届いており、現在は報復を恐れて自宅を離れ避難生活を余儀なくされているという。事件の中心とされるのは、熊本市内を拠点とする準暴力団「寿(ことぶき)」と呼ばれる集団で、過去にも同市内の別商業施設屋上での暴行や窃盗、恐喝などの関与がネット上で指摘されている。
関係者によると、同グループは中高生を中心に構成され、一部はより広域的な半グレ組織とのつながりも疑われている。熊本県警はこれまで「相談」段階での対応にとどまっていたが、殺人未遂容疑での被害届受理により、組織的な捜査に踏み込む可能性が高まった。地元では「県警はここから本腰を入れてほしい」との声が広がっている。
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