2025年の自殺者数は1万9188人となり、統計開始以来初めて2万人を下回った。一方で、小中高生の自殺者は538人に上り、2年連続で過去最多を更新した。全体が減少する中で、子どもは増加している。
内訳は小学生10人、中学生172人、高校生356人で、高校生が約3分の2を占めた。小中高生全体では女子が280人で男子を上回っているが、前年と比べると女子は減少、男子は増加している。
動機別では「学校問題」が251人で最多となったが、前年比では減少した。一方で「健康問題」と「家庭問題」は増加しており、原因の内訳に変化が生じている。 学校問題には、いじめに限らず、学業不振、進路不安、友人関係などが含まれる。
高校生356人の中でも女子179人が目立ち、厚生労働省の分析では、女子ではうつ病などの健康問題が背景にあるケースが目立つとされる。
月別では9月に増加傾向が見られるなど、学校生活の節目と重なる時期に変動が出る特徴も確認されている。
政府は、自殺未遂歴のある子どもの情報を学校や医療機関で共有する仕組みを4月から開始するほか、インターネットの検索履歴などを基にリスクの高い子どもを把握する取り組みを検討している。
ただし、健康問題や家庭問題の増加という構造変化に対しては、学校を中心とした対策だけでは限界がある可能性も指摘される。
学校問題が依然として最大要因である一方、健康問題や家庭問題の増加という構造変化も示している。 全体の自殺者数が減少する中で、子どもを取り巻く環境だけが悪化している可能性がある。
デジタル環境を含めた社会全体の心理的サポート体制が改めて厳しく問われている。
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