半導体・部品調達・価格転嫁に波及も
トランプ米大統領と習近平中国国家主席による米中首脳会談で、台湾問題が議題になる見通しとなった。ルビオ米国務長官は5日、台湾について「会話のテーマになる」と述べ、インド太平洋地域の不安定化を避ける必要があるとの認識を示した。
会談は5月14日から15日にかけて北京で行われる予定。台湾問題のほか、貿易、半導体、先端技術、イラン情勢なども焦点になるとみられる。
岡山県内では、製造業を中心に影響を警戒する声が出ている。水島工業地帯を抱える岡山県は、輸送機械、鉄鋼、化学、金属加工、電子部品関連などの産業が集積している。中国や台湾との直接取引がない企業でも、取引先を通じて部品調達や物流費、原材料価格の影響を受ける可能性がある。
特に懸念されるのは、半導体や電子部品の供給網だ。台湾海峡をめぐる緊張が高まれば、電子部品、車載部品、工作機械、製造設備などの納期に影響が出るおそれがある。さらに米中摩擦が再燃すれば、関税や輸出規制、為替変動によって、県内企業の仕入れコストが上昇する可能性もある。
県内の中小企業にとっては、価格転嫁も課題となる。原材料費や物流費が上がっても、取引先との関係から販売価格に反映できない企業は少なくない。今回の会談結果次第では、2026年度の設備投資や調達計画を見直す動きも出そうだ。
一方、米中双方が対話継続や緊張緩和の姿勢を示せば、短期的には市場の不安が和らぐ可能性もある。岡山の製造業には、調達先の分散、代替部品の確認、在庫管理、価格交渉の強化が求められる。
米中首脳会談は、外交上のイベントにとどまらない。台湾、半導体、貿易、サプライチェーンの行方は、岡山の製造業にも直結する。会談後の米中関係と市場の反応を、地元企業も慎重に見極めることになりそうだ。
厚い雲
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