香川県立高松北中学校で、派遣されていた外国語指導助手、ALTの男性が、英語のスピーキングテスト中に女子生徒の太ももや下腹部、胸付近に触れた疑いがあることが分かった。テストは机を挟んだ1対1の形式で行われ、机の下から手を伸ばされたとする申告が複数出ている。学校と香川県教育委員会は昨年12月に事案を把握したが、刑事告発はしていない。
関係者によると、不適切接触を訴えたのは1年生から3年生までの女子生徒。英語のスピーキングテスト中、ALT男性と対面した際に体を触られたと申告している。
学校側は当初、3年生を中心に確認を行った。しかし、他学年からも被害の訴えがあったとされる中、全学年への追加確認は今年2月まで行われなかった。保護者側からは、学校と県教委の初動対応に強い不信感が出ている。
ALTを派遣していたインタラック西日本は男性から事情を聴いた。男性は意図的な接触を否定したとされ、同社は故意性を認定できないとして、今年1月に合意退職扱いとした。県教委も警察への刑事告発は行っていない。
被害生徒の母親は、学校側の説明について「何に謝罪しているのかわからない」と訴えている。さらに「生徒に寄り添うと言うなら、刑事責任を問うための対応をしてほしい」と話し、学校側が問題を大きく扱わないことを優先しているのではないかと批判している。
男性が市中で目撃されたとの情報もあり、保護者側の不安は消えていない。学校で起きた疑いがある行為について、本人の否定だけで故意性を判断してよいのか。複数の生徒が具体的な部位を挙げて申告している以上、学校、県教委、派遣会社には、調査の範囲と警察相談の判断を改めて説明する責任がある。
ALTは授業やテストで生徒と近い距離に立つ。だからこそ、被害申告が出た時点で、学校側は全学年への確認、保護者への説明、警察への相談を速やかに行う必要があった。今回の事案は、外部人材を学校に入れる際の安全確認と、被害を訴えた生徒を守る手順が十分だったのかを問い直している。
編集部まとめ
香川県立高松北中学校で、ALT男性による女子生徒への不適切接触疑惑が明らかになった。
申告は複数あり、太もも、下腹部、胸付近など具体的な部位が挙がっている。
県教委と派遣会社は故意性を認定できないとして、刑事告発には至っていない。
今後は、初動調査の遅れ、全学年確認の時期、警察相談を行わなかった判断が問われる。

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