岡山県南東部で、消防用ホースの先端に取り付ける金属製の筒先が相次いで盗まれていた事件で、岡山県警赤磐署は23日、住居不定・無職の65歳の男を窃盗の疑いで逮捕した。昨年11月ごろから岡山市東区や赤磐市周辺で同様の被害が60件以上確認されており、警察は余罪を調べている。
逮捕容疑は、3月13日午後8時半ごろ、岡山市東区の路上に設置された消防ホース格納箱から、真鍮製の筒先1本、時価約2万円相当を盗んだ疑い。男は容疑を認めているという。
筒先は、消防ホースの先端に取り付け、水を放つ方向や勢いを調整する部品。火災発生時には、消防団や地域住民による初期消火に使われる。格納箱にホースが残っていても、筒先がなければ放水に支障が出る恐れがある。
消防ホース格納箱は、緊急時にすぐ使えるよう無施錠で設置されているものも多い。今回の被害は、こうした防災設備の特性を狙った可能性がある。真鍮は買い取り対象になりやすく、警察は金属の売却や換金目的の犯行とみて調べている。
消防設備を狙った盗難は、単なる金属盗難では済まされない。火災時の初期対応が遅れれば、住民の命や財産に関わる問題になる。
警察は、男がほかの被害にも関与していないか調べるとともに、売却先の確認を進める。自治体や消防関係者には、格納箱の点検、防犯カメラの確認、不審な人物や車両への注意が求められる。
地域を守るための設備が狙われた今回の事件。被害の全容解明とともに、消防設備をどう守るかが問われている。
編集部まとめ
岡山市東区の消防ホース格納箱から真鍮製の筒先を盗んだ疑いで、65歳の男が逮捕された。
岡山県南東部では、昨年11月ごろから同様の被害が60件以上確認されている。
筒先が盗まれると、火災時の初期消火に支障が出る恐れがある。
警察は余罪と売却先を調べている。
薄い雲


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