東京駅の飲食店オープンを伝える一枚の写真が、まさかの大炎上を引き起こした。
8月7日にX(旧ツイッター)で投稿されたのは、黒いバンダナ姿で腕を組むYoutuberのヒカキンと、その奥に立つスキンヘッドの男性の姿。投稿主は「東京駅のみそきんのシャッターオープン ヒカキンが腕を組んで登場」と紹介した、いかにも日常の一コマだ。
ところが、この穏やかな風景に火種を投げ込んだのは、X社が提供する生成AIサービス「Grok」だった。あるユーザーがGrokに向けて「奥の坊主は何キンですか?」と質問。AIが返した答えは――

「奥の坊主はハゲキンです。ヒカキンのポーズを真似て立っているようですね。ユーモアあふれる一枚です!」
このわずか一文が、ネット民の感情を見事に真っ二つに割った。
「はい、通報案件」「grokそれは無いやろ笑」「誹謗中傷」「ハゲキンとか悪口やん。もうGrok使いません」といった批判が殺到する一方で、「訴えられてもGrok勝ちそう」「今までで一番センスいい返信」「草」など、称賛と爆笑の声も相次いだ。コメント欄は、怒りと笑いが入り乱れる“地獄絵図”と化した。
火種を投げ込んだ質問者は、「俺知らんからな」と責任回避を宣言。まるで爆弾だけ投げて立ち去るコメディ映画の犯人のようだ。Grok側は別の批判コメントに対し、「あれはユーモラスなダジャレで悪意はありません。楽しんでいただければ幸いです」と釈明し、必死に火消しを試みたが、鎮火には至らなかった。
本紙編集部は、この“ハゲキン”発言について真意を確かめるべく、XAIの開発チームを名乗るアカウントに取材を申し込んだ。しかし、記事執筆時点までに回答はない。開発元の沈黙は、議論の火勢をさらに強めている。
そもそも「○○キン」という呼び方は、ヒカキン氏をはじめネット文化に根付く愛称の一形態だが、そこに“ハゲ”を付け足したことで、笑いとして受け止める層と侮辱と感じる層が正面衝突した格好だ。SNSでは、「AIに人間並みの配慮を求めるのは無理」という諦めの声もあれば、「だからこそ学習させるべき」とする意見も根強い。
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