東京・新宿を走る電車内で、つり革にぶら下がり懸垂のような姿勢をとる人物の写真がSNS上で拡散され、物議を醸している。投稿の主は、陸上競技のカメルーン代表選手ノラ・モニー氏。自身のインスタグラムに掲載した一枚が「公共の場での非常識な行為」として批判を集めている。
事の発端は、モニー氏が新宿方面を走る車両内で、両腕と両脚をつり革にかけ、宙に浮いた状態で撮影した写真を投稿したこと。これに対し、東京都港区議の新藤加菜氏がX(旧ツイッター)で「世界陸上のカメルーン代表選手がインスタに載せてる写真、完全に迷惑インバウンドそのもの」とコメントを添えて紹介したことで、一気に拡散。批判が集中した。
SNS上では、「国を代表するアスリートとして恥ずかしい」「日本の公共マナーを軽視している」「スポンサーや母国にも悪影響を及ぼす」といった非難の声が相次いでいる。中には「カメルーン大使館に抗議します」「二度と日本に来るな」といった書き込みも見られる。一方、海外のフォロワーからは「自由な表現」「かっこいい」といった擁護も寄せられ、文化や価値観の違いをめぐる議論に発展している。
モニー氏のインスタグラムには現在も多数のコメントが寄せられており、「下品、二度と日本に来ないでください」「国を代表して来ている選手が恥ずかしい行為をしないで」「日本を尊重していない」「電車は遊び場ではない」など、厳しい意見が並ぶ。中には「コメントを削除するのは不誠実」「都合の悪い意見を消して逃げるな」と、対応を疑問視する声も上がっている。
SNSトラブルに詳しい弁護士は、「電車内は不特定多数が利用する公共の空間であり、設備を使った危険行為や他人の迷惑となる行為は、鉄道営業法や迷惑防止条例の観点からも問題になりうる。たとえ悪意がなくとも、社会的非難は免れない」と指摘する。そのうえで「国際大会に出場するアスリートとして、文化やマナーの違いに十分配慮すべきだった」と話す。
今回の騒動は、訪日外国人観光客の増加とともに顕在化している「マナー問題」を改めて浮き彫りにした。特にSNSが普及した現代では、何気ない行動が瞬く間に拡散し、世界中からの評価を受ける時代となっている。
専門家は「単なる炎上として終わらせず、異文化理解と共に訪問先のルールや慣習を尊重する意識が求められる」と指摘する。今後、モニー氏がどのような対応を示すのか注目される。
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