金属スクラップ卸の株式会社飯塚商店(埼玉県上尾市)は、8月27日付で事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入ったことが明らかになった。
1953年創業の同社は、鉄・非鉄金属・電線・アルミ・ステンレスなど各種金属スクラップの買取および販売を主力としてきた。取引先には大手タイヤメーカーや建設会社、金属メーカーなどが名を連ね、長年にわたり地域産業に根ざした事業を展開してきた。
しかし、近年はスクラップ価格の急激な変動によって収益が安定せず、加えて同業他社との競争激化も重なったことで、資金繰りが逼迫。採算の確保が難しい状況が続いていた。このため、経営陣は事業継続を断念し、破産手続きに踏み切る決断を下した。
関係者によると、負債総額は約4億5千万円に達する見通し。今後、破産申立てを経て、管財人のもとで債権者への配当などが進められる見込みだ。
70年を超える歴史を持つ老舗企業の破綻は、原材料高や市況変動の影響を受けやすい金属リサイクル業界の厳しい現実を浮き彫りにしている。
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