
2025年10月12日、岸田文雄前首相が広島市内で行った講演で、「政治の混乱を止め、安定を取り戻すことが今こそ必要だ」と強調した発言が波紋を呼んでいる。
このスピーチは、公明党の連立離脱が正式に表明された直後に行われたもので、SNS「X(旧Twitter)」上では「どの口が言うのか」「あなたが混乱の原因では」といった批判が殺到した。
■ 「政治の安定」訴えも逆風強まる
岸田氏は講演の中で、近年の政界対立や支持率低下を念頭に「日本の政治に今必要なのは対立ではなく協調だ」と発言。
さらに「一部の勢力が短期的な利益のために政治を不安定化させている」として、野党や一部の離反勢力を暗に批判した。
しかし、この発言が報じられるや否や、SNS上では
「安定を壊したのは自民党内部の分裂では?」
「国民生活の安定よりも政権維持を優先してきた結果だろう」
といった批判的な投稿が相次ぎ、関連ワード「#政治の安定」「#岸田前首相」がトレンド入りした。
■ 公明党離脱と自民内の不協和音
岸田氏の発言背景には、自民党と公明党の26年連立が崩壊した直後という政治的緊張がある。
特に、連立解消をめぐって党内では「岸田政権の調整力不足」「高市総裁への継承体制の混乱」など、岸田氏の責任を問う声も依然として根強い。
党関係者の一人は次のように話す。
「岸田氏が“安定”を訴えるのは理解できるが、タイミングが悪い。
今は発言一つで火種になる状況だ。」
■ 政治評論家の見解
政治アナリストの杉本圭介氏はこう分析する。
「岸田氏の“安定”という言葉は、国民に安心感を与える一方で、
過去の混乱を思い起こさせてしまう。
政治家にとって“安定”は理想的な言葉だが、
有権者にとっては“停滞”と紙一重だ。」
■ SNSでは皮肉と冷笑も
X上では、岸田氏の発言に対し「#安定の混乱」「#また聞いたフレーズ」といった皮肉タグが拡散。
中には、岸田氏が在任中に掲げたスローガン「聞く力」をもじり、
「聞く力じゃなく“言い訳力”」「安定より信頼を」といった投稿も見られた。
■ 今後の動き
岸田氏は今後、自民党内での長老的ポジションとして発言力を維持する構えだが、
今回の発言によるイメージ悪化は避けられそうにない。
一方で、支持層の一部からは「政界全体が不安定な中で、安定を唱えるリーダーも必要」との擁護もあり、
その評価は二極化している。
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