盛岡市中心部でクマの出没相次ぐ 銀行地下駐車場侵入と大学休講 警察・市が警戒強化

岩手県盛岡市で10月28日、クマの出没が市中心部で相次いで確認され、市民生活に影響が広がった。午前にはJR盛岡駅近くの岩手銀行本店地下駐車場に子グマが侵入し、市と警察が麻酔銃を使用して確保した。午後には岩手大学構内でも別のクマが目撃され、全学の講義が休講となった。盛岡市は警戒を強め、注意喚起を図っている。

警察によると、午前9時ごろ、銀行関係者から駐車場内で動物が走り回っているとの通報が寄せられた。駆け付けた警察官が確認したところ、体長約1メートルほどの子グマが発見され、付近利用者の避難誘導が行われた。市職員と警察が連携し、通報から約1時間後に麻酔銃で鎮静化し、安全を確保した。けが人は確認されていない。

確保された子グマは市内の山林に移送されたが、詳細な出没経路は不明。市は周辺の防犯カメラ映像の分析や足跡確認など、侵入ルートの調査を進めている。

一方、午後には岩手大学内で成獣とみられるクマが目撃された。学生や教職員から複数の通報があり、大学は安全を最優先し、午後のすべての講義を休講とした。大学構内では広範囲にわたり立ち入り禁止措置が取られ、学生には屋内待機が呼びかけられた。同大学は「学生・職員の安全を最優先に対応している」と発表した。

盛岡市内では前日夜から親子連れのクマとみられる目撃情報が複数確認されており、今回の一連の出没と関連している可能性がある。山間部や河川地域では例年一定の出没があるが、市中心部への進入は異例で、市と警察は警戒を強化している。

岩手県内では今年、クマによる農作物被害や人身被害が急増しており、環境要因として山林内の食料不足や冬眠前の食い込み期が関係しているとみられる。県によると、今年のクマ関連出動件数は前年を大幅に上回り、都市部での遭遇リスクが高まっている。

市は住民に対し、クマを発見しても近づかず速やかに110番通報するよう呼びかけている。特に早朝や夕方は遭遇の可能性が高いとして注意を促している。また、生ゴミ管理や住宅周辺の果樹放置など、人里にクマを誘引しやすい要因の排除を求めている。

地元自治体は今回の事案を受け、捕獲体制や情報連携の強化を検討している。専門家からは「単独での山帰りができず市街地に迷入する事例が増加している」との指摘があり、クマの生息域拡大と人間生活域の近接が広範な課題として浮き彫りとなった。

警察と市は、引き続き巡回強化を行い、周辺住民や公共施設に対する警戒を継続する。市危機管理課は「市民の安全確保のため、最新情報を随時提供していく」としている。緊張が続く中、住民や学生には冷静な行動が求められている。

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