
北海道積丹町(しゃこたんちょう)で、クマの目撃情報が相次いでいる。町内の小学校周辺を含む9件以上の出没情報が寄せられ、住民の間では不安が高まっている。しかし、クマ対策の最前線に立つ猟友会の出動が1カ月以上にわたり停止する異例の事態が続いている。
■副議長と猟友会のトラブルが発端
関係者によると、出動停止の背景には町議会副議長・海田一時(かいだ・いっとき)氏と猟友会メンバーとのトラブルがあるという。
一部報道によれば、会議の席での発言をめぐって対立が生じ、猟友会側が「謝罪と第三者立ち会いの協議」を条件に出動を拒否している。
町は外部のハンターや近隣自治体の支援を検討しているが、調整は難航しており、地域の安全確保に支障が出ている。
■住民から不安と不満の声
町内では10月以降、早朝や夕方にクマの姿を見たという通報が増えており、学校関係者は「児童の登下校に影響が出かねない」と警戒を強める。
住民からも「すぐに対応してもらえないのは怖い」「政治的なトラブルで命に関わる問題を後回しにしてほしくない」との声が相次いでいる。
■副議長は「発言を否定」、猟友会は謝罪要求を継続
海田副議長は取材に対し、「特定の個人を侮辱するような発言はしていない」とコメントし、謝罪を否定している。
一方、猟友会側は「地域の信頼を損なった」として、正式な謝罪と関係修復の場を求めている。両者の溝は深く、解決の見通しは立っていない。
■町は外部支援を模索、地域の安全対策が急務
積丹町は現在、北海道庁や近隣自治体と連携し、外部の猟友会・専門ハンターによる応援体制の構築を検討中。
町担当者は「住民の安全を最優先に、早急な対応を進めたい」としているが、冬眠前でクマの活動が活発化するこの時期、対応の遅れがさらなる被害を招く可能性も指摘されている。
■SNSでも批判と心配の声
X(旧Twitter)では「#積丹町」「#クマ出没」「#猟友会トラブル」などがトレンド入り。
「命が関わる問題を個人の感情で止めるのはおかしい」「早く外部からでも出動して」など、町の対応を求める投稿が相次いでいる。
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