
2025年11月2日午前、札幌市南区藤野地区でヒグマの出没が確認され、警察とハンターが出動した。札幌市の発表によると、現場は住宅地や墓地の近くで、住民から「クマのような動物が歩いている」との通報が複数寄せられたという。
市と警察は安全確保のため一時的に周辺住民に屋内退避を呼びかけ、現場では警戒態勢が敷かれた。出動したハンターらが状況を確認したところ、体長約1メートル前後のヒグマ1頭が周辺林に潜伏しているのが見つかり、その後、午後にかけて駆除措置が取られたとされる。けが人や建物への被害は報告されていない。
札幌市では2024年以降、南区・豊平区を中心にヒグマの出没が相次いでおり、住宅街や通学路にまで姿を見せるケースも確認されている。市は「冬眠期を前に餌を求めて人里に下りてくる個体が増える傾向がある」として、住民に対し以下のような注意を呼びかけている。
- 山や河川敷など藪の多い場所へ近づかない
- 生ごみや果実などを屋外に放置しない
- ヒグマを見かけた場合はすぐに110番または市のヒグマ通報ダイヤルへ
また、藤野地区では2023年にもクマの目撃情報があり、自治体が通学路の安全点検やクマよけの電気柵の設置を強化している。専門家は「市街地にまでヒグマの行動範囲が広がっており、人の生活圏との境界が曖昧になっている」と警鐘を鳴らしている。
北海道内では今年に入り、ヒグマによる被害や駆除件数が前年を上回るペースで推移しており、環境省は「ヒグマとの共存には、地域住民の早期通報と自治体の迅速な対応が不可欠」としている。
札幌市は今後も出没情報を公式サイトで随時更新し、警戒態勢を継続する方針だ。
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