長野日本大学高校、2026年度に「アイドル部」新設 地方発の人材育成と地域文化の新拠点へ

長野市に所在する長野日本大学高等学校が、2026年度から新たに学校公認の「アイドル部」を創設することを発表した。野球部や吹奏楽部などと並ぶ“強化クラブ”の一つとして位置づけられ、歌唱・ダンス・表現活動を専門的に学べる全国的にも珍しい高校の取り組みとなる。学校関係者によると、「地方からでもエンターテインメントの夢を実現できる場をつくりたい」との狙いがあるという。

この新設クラブでは、在学中の3年間を通じて歌やダンスなどの実技に専念できるカリキュラムを整備。音楽業界で活動経験のある外部講師を招き、ボーカル・ダンス・ステージパフォーマンスなどを体系的に指導する。また、地元イベントや商業施設でのライブ出演、メディア登場などの機会も設け、実践的な表現力を養う方針だ。部活動の枠を超え、学校が直接プロデュースに関与する体制を整えるのは、県内でも極めて異例である。

入部対象は主に女子新入生とされており、初心者でも参加可能。活動方針としては「芸能活動を目的としながらも、教育の一環として表現力・協調性・継続力を育む」点を重視している。芸能プロダクションとの正式な連携は現時点で明らかにされていないが、将来的にはオーディションや卒業後の進路支援も視野に入れるという。

こうした「アイドル部」の設立は、都市部に集中しがちなエンターテインメント教育を地方にも広げる狙いがある。長野日大高は、「都市部へ移り住まなくても夢を追える環境づくり」を掲げ、地域の若者が地元にいながら表現活動に取り組めるよう支援する姿勢を示した。これは、人口流出が課題となっている地方の教育現場において、新しい人材育成と地域活性のモデルケースになる可能性を秘めている。

同校の担当者は「部活動を通して、地方の高校生にも夢を追い続けるチャンスを提供したい。部員が地域イベントに出演し、地域の方々と交流することで、新しい地域文化の発信拠点となることを期待している」とコメントした。

アイドル部の創設に先立ち、11月8日にはダンス体験会と説明会の開催が予定されている。参加希望者には、現場講師による模擬レッスンや質疑応答の機会も提供される見込みだ。

長野日本大学高校は、学業と部活動の両立を重視しながらも、生徒の多様な夢を支援する学校として知られている。今回の新設は、エンターテインメント教育を通じた地域再生という新たな挑戦として注目を集めそうだ。

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