K‐POPグループ「aespa(エスパ)」の第76回NHK紅白歌合戦への出場に反対するオンライン署名を巡り、その発起人であるXアカウント「@masawo_deathdol(磨童まさを氏)」が持参した署名簿をNHKが窓口で受け取り拒否していたことが分かった。経済メディア「あしたの経済新聞」の取材に対し、磨童氏が経緯やNHKへの不信感を明らかにした。
磨童氏は、アイドル関連の暴露アカウント「@DEATHDOL_NOTE」の創設者で、aespaの紅白出場に反対する署名運動を主導している。署名サイト「Change.org」で実施したキャンペーン「aespaの紅白出場停止を求めます」には、12月22日時点で13万7734件の賛同が集まり、その署名簿をNHKに提出するため上京したという。
同日、東京・渋谷区のNHKハートプラザ入り口前で撮影された写真には、赤いプラカードを掲げる磨童氏の姿が写る。この時の写真とともに投稿されたXポストは、「署名簿を持って窓口に行きましたが、NHKに受取拒否されました。 #aespa の紅白出場停止を求めます」と報告する内容で、短時間で拡散した。
磨童氏によると、NHK側には事前に「署名を届けたい」と連絡を入れていたにもかかわらず、当日窓口で「署名は郵送で送ってほしい」「NHKとビジネス関係にないと署名は受け取れない」などと告げられ、署名簿の受け取り自体を拒まれたという。「まず、受信料の支払い義務がある国民をビジネス関係ではないと言われること自体、納得できません。各部署をたらい回しにされたような対応で、大変遺憾に感じています」と憤る。
NHKはこれまで、aespaメンバー、とりわけ中国出身メンバー・Ningning(ニンニン)が過去に投稿した、きのこ雲を模したランプの写真などをめぐる一連の批判について、「原爆被害を揶揄する意図はない」との説明を受けたとして、紅白出演予定に変更はないとの姿勢を示している。一方、磨童氏らは、オンライン署名やX上での呼びかけを通じて、出場見直しや当該メンバーの出演取りやめを求めてきた。
今回、署名簿の受け取りを拒否されたことについて、NHK側からは「視聴者の意見をお受けするところなので署名は受け取れない」と説明されたという。しかし、署名用紙には賛同者が自由に意見を書き込める欄を設けていたとし、「署名と一緒に、なぜ賛同したのかという意見も添えて提出しました。これが意見として扱われないのであれば、何が『意見』として受け止められるのか、非常に疑問です」と強調した。
また、「aespaの紅白出場停止、もしくはNingning本人の出演見送りに加え、これまでの炎上に対し一切の対応を取らず、終始aespaを擁護してきたNHK側にも説明と謝罪を求めたい」と話し、公共放送としての説明責任を果たすよう求めた。NHKという組織を迷うことなく「悪」と答えた。
署名簿については、その後、NHK放送センター宛てに郵送する形で提出したといい、「今後、NHKに受信料を払う義務は国民にはない、そして日本人を守れないようなNHKは解体されるべきだと考えています」と厳しい言葉で訴えた。磨童氏の発言は、受信料制度や公共放送の在り方そのものに対する不満とも重なり、X上では「受信料は取るのに署名は拒否するのか」といったNHK批判の声が相次いでいる。
紅白本番まで1週間余りとなるなか、NHKは現時点でaespaの出場取り消しなどの方針転換は発表しておらず、視聴者の分断をはらんだまま、年末の看板番組を迎えることになりそうだ。
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