韓国の金融監督院は26日、国内銀行のウォン建て貸出金の延滞率が2025年10月末時点で0.58%となり、前月から0.07ポイント、前年同月から0.10ポイント上昇したと発表した。金利高止まりや景気の足踏みを背景に、企業・家計ともに資金繰りの負担がじわり強まっている実態が浮き彫りとなった。
延滞率は、元利金の支払いが1カ月以上滞っている貸出金の割合を示す。金融監督院によると、10月は新たに延滞へ陥った貸出金が前月比0.4兆ウォン増加する一方、返済や債権処理によって解消された貸出金が3.5兆ウォン減少し、全体として延滞残高の縮小ペースが鈍った。
区分別にみると、企業向け貸出金の延滞率は0.69%と、前年同月(0.48%)から上昇。なかでも韓国経済を下支えする中小企業向けは0.84%と、9月の0.75%から0.09ポイント悪化した。大企業向けも0.12%から0.14%へと上昇しており、規模の大小を問わず、企業の資金繰りにじわりと影が差している。
一方、家計向け貸出金の延滞率は0.42%で、前月の0.39%から0.03ポイント上昇した。住宅ローンは0.29%(前月0.27%)と比較的低水準にとどまるものの、無担保ローンは0.85%(同0.75%)と高めで、生活資金やカードローンとみられる分野で延滞が広がっている可能性がうかがえる。
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